レジェンド声優・清水マリさんと会った

 今年9月16日(土)の話です。

 名古屋・東別院の居酒屋「畑と昭和と音楽酒場はな咲」で、「語れ!手塚治虫特別編 アトムの声優・清水マリさんトーク&懇親会」が開催されました。

 あのアトムのレジェンド声優・清水マリさんのトークを、限られた客数のなか至近距離で聴けるという、魅惑的なイベントです。

 居酒屋の店内でお酒を飲みながら、びっくりするほど間近で清水マリさんの姿を拝見しトークを拝聴できるなんて、それだけでもありがたい限りなのに、そのうえ会場は近場の名古屋だし、サインをいただけるし、記念撮影もできて、まさしく夢のような一夜でした。

 

 それに加えてもう一つ夢のようだったのは、名古屋の大スター・つボイノリオさんがシークレットで会場にいらっしゃったことです。

 あ、あのつボイさんが清水マリさんと共演!?

 何かとんでもなくすごいことが眼前で起きている!?

 と、思わずほっぺをつねりたくなりながら、ワクワク感が高まるのを抑えられませんでした。

 

 

 さて、そんなイベントを簡単にレポートしましょう。

 清水マリさんのトークは午後6時から開始予定のところ、少しフライング気味にスタート。お店に到着したらすぐ始まった、という感じです。

 

 

 すでにマリさんもお客さんもお酒を飲み始めていたなか、トークイベントが正式にスタートしたところで、マリさんの音頭でカンパーイ!!

 

 

 マリさんの明るくお元気なトークが繰り広げられました。

 アトムの声優をしていた当時のさまざまなエピソード、手塚治虫先生への思いなど、たくさんのことを語ってくださいました。

 マリさんのトークは内容が面白いのはもちろん、マリさんの生声(それはつまりアトムの生声)がずっと自分の耳に届き続けるという、そのことだけでも非常に心浮き立つ状況でした。

 

 

 途中、つボイノリオさんが登壇。

 『鉄腕アトム』への愛と思い出、70歳をすぎてようやくマリさんに会えた喜びなどを熱く巧みに語ってくださいました。子どものころ月刊誌「少年」でマンガのアトムを読み、実写版やモノクロアニメの時代からテレビでアトムを観てきたリアルタイム世代のつボイさん。そのアトム語りは、とても愛が深く熱烈でした。

 

 主催者・小池信純さんの着実な質問と進行、マリさんのマネージャー的なお立場でいらっしゃるアビィさんの膨大な情報量とキレッキレの仕切りも、トークショーを盛り立ててくれました。お二人による、愛と情熱の司会進行!

 

 

 トークの時間が終わり、なんとなんと、清水マリさんとじかに乾杯しておしゃべりができました!

 私は、マリさんが声をあてた数々のキャラクターの中で、アトムのほかにジェッターマルス(『ジェッターマルス』)やベロ(『妖怪人間ベム』)に個人的な思い入れが強いです。

 そして藤子ファン的に見れば、なんと言っても『映画ドラえもん のび太の大魔境』のペコです! マリさんとお話できるチャンスを逃さず、ペコの役をされたことについて尋ねたら、

大山のぶ代さんの昔からの愛称がペコなので、ペコ役をやることに奇遇なものを感じた(大意)」

 とお答えくださいました。

 わずかでもマリさんとペコについて言葉を交わせてテンション上昇。それはペコと話をした瞬間だった、ともとらえられますからね(笑)

・ペコが表紙にいるてんとう虫コミックス・アニメ版『映画ドラえもん のび太の大魔境[新装完全版]』(小学館、2004年初版第1刷発行)

 

 

 お客さんが持参したアトムグッズや本×2点までマリさんからサインをいただけるということで、私は色紙と『鉄腕アトムワールド(ぴあ)』に書いてもらいました。

 

 

 イベントの終盤にマリさんの著書を購入したら、そこにもサインをいただけました。ありがたや。

 

・マリさんにサインを書いてもらった本の表紙はこんな感じ。

 

 

 つボイさんはアトム貯金箱の背中にサインしてもらっていました。サインをもらう前にマリさんの手で五円玉を投入する儀式も。

 

 

 つボイさんからもサインをいただけました♪ そのうえツーショット写真も!

 さすがの神対応でした。

 少しお話できたので、私はつボイさんと同じ大学なんですとお伝えしたら「おお、道理で賢そうな(笑)」とのご返答でした。

 

 

 つボイさんの目の前でつボイさんの名曲『金太の大冒険』をかける!というコーナーもあり、場内大盛り上がり。

 つボイさんが「おい、これマリさんに聴かせる歌か!? なんでこんな歌、マリさんに聴かせるんだよ!(笑)」と訴えるのですが、曲はそのまま流れ続け……。マリさんは「面白い歌ですね~」と終始ニコニコされていました。

 

 じつにすばらしい、じつに楽しい、じつにぜいたくなイベントでした。

 主催者の方に招かれないと入れない会だったので、その場にいられたことをとても光栄に思います。

 マリさん、つボイさん、アビィさん、女将さん、そして首謀者の小池さん、このイベントの実現に尽力してくださった皆様に深く感謝いたします。

 そして、当日お会いした皆様とこのイベントを共有できた喜びを噛みしめています。

 

 

 そうやって幕を閉じた「語れ!手塚治虫特別編 アトムの声優・清水マリさんトーク&懇親会」ですが、

 じつは、その翌日の9月17日(日)にも名古屋で清水マリさんとお会いでき、一緒に飲めることになったのです!

・2日連続でマリさんとカンパーイ!

 

 

・先述のとおり、マリさんは『妖怪人間ベム』のベロの声もやっておられます。色紙に「早く人間になりたい」と書いてほしいです、とお願いしたら快く応じてくださいました。(ベロの絵は、マリさんと同行していたアビィさんが描かれました)

 ありがたい限りです。

 

 

 マリさんは現在、御年87でいらっしゃるのですが、あんなにもたくさんお話されて、何杯も生ビールを飲まれて、サインをいっぱい書かれていたのに、少しもお疲れの様子はなく、驚くほどお元気でした。この翌日も名古屋観光をされたそうです。

 声がお若いのは当然として、マリさんが放つ何もかもが若々しくて、そのお姿を拝見するだけで元気をもらえました。

 さすがは10万馬力の鉄腕アトムです!!

 

 清水マリさん、2日間でお会いした皆様、すばらしい時間をほんとうにありがとうございました!!