雑誌「和樂」でドラえもんと鳥獣戯画のコラボトートが付録に!

 3月1日に発売された小学館の雑誌「和樂」4・5月号は、「ドラえもん 鳥獣戯画 BIGトート」が特別付録です。

 それを知った私は、「ドラえもん鳥獣戯画のコラボだなんて最高じゃないか!」と喜んで発売日に書店で購入しました。

 さっそく購入したものの、バタバタしていてすぐには開封できず、購入数日後に開封の儀を挙行。

 

 

 トートバッグの全貌を目にし、実際に触って、喜びを新たにしています。

 

 

 ああドラえもん……、笑顔を保っているけれど、内心「なんでネズミがいるの…」と気持ちは穏やかじゃないでしょう。

 

 

 付録だけじゃなく本誌の記事にもドラえもんが登場しています。「ドラえもんと学ぶ日本美術(超)入門」という記事。

 

ドラえもん鳥獣戯画のコラボだなんて最高じゃないか!」と思ったのは、私がドラえもん好きなのはもちろん、鳥獣戯画も(詳しいとか執心だとかそういうわけじゃありませんが)好きだからです。好きと好きがコラボしてくれるなんて「これは自分のための企画じゃないかしら」と都合のよい錯覚をいだけて単純に嬉しいじゃないですか。ドラえもん×鳥獣戯画は、いわゆる“俺得”なコラボなのです。

 

 鳥獣戯画の好きな私は、たまに鳥獣戯画グッズをわが家にお迎えしています。

 いま家にある鳥獣戯画グッズを紹介しましょう。

 

・小皿

 

カプセルトイ

 

鳥獣戯画の兎や蛙が猫化したデザインのカード

 

 

 鳥獣戯画と言えば、2014年に京都国立博物館で開催された「国宝 鳥獣戯画高山寺」(10月7日~11月24日)を見に行ったこともあります。修復を終えた鳥獣戯画全巻(甲・乙・丙・丁の四巻)が初めてそろう機会でした。

 

・この表示のとおり、鳥獣戯画の展示にたどり着くまで待ちに待ちました。

 

・この展覧会のグッズはいろいろと魅力的でしたが、持ち合せが厳しかったので鳥獣戯画ふろしきだけ購入しました。

 

 

 さらに鳥獣戯画関連の話題を。

 このたびは藤子・F・不二雄先生生誕90周年にドラえもん鳥獣戯画がコラボしたわけですが、藤子F先生が私淑した手塚治虫先生の生誕90周年のときにも手塚先生と鳥獣戯画のコラボグッズが登場しました。2018年ジェイアール京都伊勢丹で開催された「鳥獣人物戯画meetsグラマラス京都」(5月2日~8日)で、そういうグッズが販売されたのです。

・ウチにあるのは「手塚治虫生誕90周年記念×鳥獣戯画」ドレスステッカーとポストカードです。

 鳥獣戯画の兎が手塚先生を追いかけるこの画は、手塚先生が生前に描いたもの。

 手塚先生はNHK教育日曜美術館」の「私と鳥獣戯画 手塚治虫」の回に出演して鳥獣戯画の魅力を熱くたっぷりと語ったくらい鳥獣戯画愛好者でしたから、ご自分の描いた鳥獣戯画モチーフの画が鳥獣戯画保有する高山寺の公認グッズとして世に流通したことを、天国でたいへん名誉なことだとお喜びになったことでしょう。

 私はこのグッズを京都まで買いに行けなかったのですが、知人がプレゼントしてくれてありがたかったです。

 

 いま言及した「私と鳥獣戯画 手塚治虫」という番組は、1982年11月21日に放送されました。手塚先生が鳥獣戯画について熱く詳しく語っておられる姿がとても印象的な番組でした。

 この番組で手塚先生は、鳥獣戯画には「アイデアの面白さと絵の面白さがある」と評しました。「アイデアの面白さ」については、蛙が兎を倒そうと耳を噛むところや、お釈迦様の格好で座る蛙の光背が葉っぱである点などを具体例として挙げておいででした。

 兎を倒した蛙が口から煙のようなものを吐いており、それが今のマンガのフキダシにあたるものだ、というお話も興味深かったです。

「絵の面白さ」に関しては「線がなよやかで、一本の線でさっと描いている勢いのよさ」「一気に描き上げた感じで、線にためらいがない」といったことを挙げておられました。

 また、鳥獣戯画は海外に出しても今のマンガとして通用するもの、ともおっしゃっていました。メビウスが来日したさい鳥獣戯画の一部を見せたら「これは今生きてる人の描いたものか?」と訊かれたとか。「ディズニーにも負けないという話もある」ともおっしゃっていて、手塚先生の鳥獣戯画に対する評価の高さと深い愛情がビシビシと伝わってきました。