「ウラBUBKA」12月号の表紙に藤子先生?

 世の中をウラから眺めるエンターテインメント誌「ウラBUBKA」12月号の表紙に、両藤子不二雄先生や手塚治虫先生の似顔絵が載っている。「イラストと実在する人物とは一切関係ありません」と断り書きが入れてあるが、これは明らかに藤子先生や手塚先生をモデルにしたイラストである。
 今号では「マンガ業界の内幕がわかる!マンガ家のウラ」という特集が組まれているので、藤子先生関連のネタがあるかもと思い、中を見ないまま購入した。


 この雑誌は、自らが「世の中をウラから眺めるエンターテインメント誌」と名乗っているように、世の中の表舞台を闊歩するメジャー雑誌と比べ、下品で猥雑でいかがわしげな雰囲気を漂わせており、内幕暴露や噂話的な記事を好んで載せている。そんな雑誌の記事をそのまま鵜呑みにする人はさほど多くないだろうが、その通り、こうした雑誌は、半信半疑で読んで、ネタを単純におもしろがれればよいのである。中には、メジャーな雑誌では書けない真実も含まれているだろうから、そうした部分は侮れないのだが…


 表紙をめくると、手塚先生の似顔絵イラストが大きく目に飛び込んできて、もう一枚めくった目次のページにも、手塚先生や藤子先生が載っていた。
 マンガの内幕を扱った特集記事をとりあえずひととおり読んでみると、藤子不二雄A先生にまつわるネタが見つかったので、ここでメモ的に引用しておこう。これを真実だと思って真に受けるかどうかは、人それぞれの判断である。

●「藤子不二雄A先生の豪快話」
『文壇バーで飲んでいたA先生。帰ろうとして、店の人間にタクシーを呼ばせたところ、タクシー会社から「猛雪による交通麻痺状態で今出られません」との答え。それに対してA先生、「藤子不二雄Aが呼んでいる、と言え」。』


●「関係者匿名ぶっちゃけ座談会」
『飲み屋でモテると言えばなんですけど、ある漫画業界関係者の方が、藤子不二雄A先生の「ホアー!!小池さん」って漫画は「A先生が行く飲み屋のオネーチャンとかを漫画に出すために描いているんだ」みたいなことをおっしゃっていて妙に納得してしまいました。』

 まあ、これといって藤子A先生を侮辱する内容ではなく、むしろ、先生がお元気な様子が伝わってきて、ほほえましいくらいだ。