「プロ論。」

 新刊書籍「プロ論。」(B‐ing編集部[編]/徳間書店/2004年12月31日第1刷発行)を購入。リクルートの雑誌「B‐ing」に連載された「巻頭インタビュー21世紀を働く」を加筆修正してまとめた本で、各界のプロ50人が仕事にまつわる体験や考え方を述べている。私が本書を買ったのは、その50人のなかに藤子不二雄A先生がいるからである。藤子A先生のインタビューは「B‐ing」2002年6月5日号が初出で、私はその記事を所有しているのだが、それでもこの本が欲しくなって買ってしまった。(私がこの本を買った書店では、ビジネス書のコーナーに置いていた)

 藤子A先生のお話のなかでとくに印象に残ったのは、次のくだりだ。

担当編集者は最初の読者です。目の前で読んでくれて、「面白い。このあたりが……」なんて言ってくれると、グッとやる気が出ます。でも、中にはページだけ確認して帰っちゃう人もいる。ガクッときますね。相手にどんな対応をすることが仕事の上でプラスになるのか。そういう配慮をすることは、どんな仕事でも大事だと思います。仕事というのは人との関わりがなかったら成り立ちません。

 藤子A先生と比べれば私のやることなどあまりに低レベルだが、やはり私も、他人から誉められり評価されたりすると俄然やる気が出て、頭が回転し始め、行動の能率も上がってくる。逆に、けなされたり批判されたりすると(その批判が正しくても)意気消沈してろくなことができなくなる。


●テレビ番組の中の藤子ネタ

 本日午後7時から放送された「トップランナー」(NHK教育)で、作家のよしもとばななさんが、「初恋の相手はドロンパだった」という話をしていた。「ドロンパのどこがよかったんですか?」との質問に対しては、「意地悪なところ」と答えていた。(そのさい、ドロンパのカラー原作絵が画面に映し出された)
 よしもとばななさんが藤子ファン(とくに藤子・F先生のファン)であることは、よしもとさんの著作や雑誌のインタビューなどで以前から知っていたが、そうした話題をテレビ番組の中で聞くと、ちょっと新鮮な感じがする。
 ちなみによしもとさんは、文藝春秋増刊「コミック’94」春号で、藤子・F・不二雄先生と対談をしたことがある。対談のタイトルは「おおげさじゃなくて まんがが私を救ってくれました」。