『わさドラ』の視聴率

わさドラ』5月13日放送分の視聴率は、11.3%だった。
 http://www.videor.co.jp/data/ratedata/top10.htm


 テレビ朝日の看板番組であり、一大ブランドとして確立している国民的アニメの『ドラえもん』が、リニューアル早々の視聴率の変動によってどうこう揺らぐものではないと思うが、『わさドラ』を毎週楽しみに視聴している身として、リニューアル初期の視聴率というのはどうしても気になるため、毎週関心を持ってチェックをしている。もっとサンプルがたまれば、いろいろなことが見えてくると思うが、さしあたってこれまで放送された5回分の視聴率をまとめてみた。(関東地区・ビデオリサーチ調べ)

2005年
4月15日 16.0% 
4月22日 13.5%
4月29日 12.6%
5月6日  11.7%
5月13日 11.3%

 初回と第2回の放送は、リニューアル特需というべきか、新しくなった『ドラえもん』ってどんなもんだろうと興味をもって『わさドラ』にチャンネルを合わせた人が多かったということだろう。
 この5回だけではサンプル数が少なくて、全体的にどうこうとは言いがたいが、数字が下がりつつあるのは一目瞭然で、これは、昨年度の平均である12%あたりに数字が落ち着いていっているのだとまずは考えられる。しかし、『わさドラ』がスタートして間もないことを思えば、まだ視聴者の変動が激しい状態で今後さらに新たな動きがある、とも推測できるし、意地悪な見方をすれば、このまま少しずつ視聴率が下がり続ける長期低落傾向を示すものだとも考えることができるだろう。


 ここで、比較参考例として、昨年(2004年)同時期のアニメ『ドラえもん』の視聴率を挙げてみる。

2004年
4月16日 12.9%
4月23日 11.5%
4月30日 12.0%
5月7日 11.8%
5月14日 9.7%

 ついでに、今年に入ってから『わさドラ』が始まる直前まで、すなわち2005年1月から3月までのアニメ『ドラえもん』の視聴率も挙げておきたい。

2005年
1月7日 11.4%
1月14日 9.9%
1月21日 12.7%
1月29日 11.8%
2月4日 13.4%
2月11日 13.2%(最新ニュースどんどんSP!)
2月18日 12.3%
2月25日 12.5%
3月4日 12.6%
3月11日 12.3%
3月18日 14.0%(オールキャラ夢の大集合SP!)(大山ドラ最終回)
3月25日 12.0%(映画「のび太のワンニャン時空伝」)

 こうした『大山ドラ』最終年度の数字と、『わさドラ』の最近の数字を比べてみると、だいたい同じようなレベルになりつつあるような印象を受ける。今のところ『わさドラ』のサンプル数が少なすぎるので、あくまでも現時点で何となくそう思うだけであるが、リニューアルによって平均視聴率が大きく上がることも下がることもないのかな、という感想をもった。一ヵ月後、半年後、一年後には、この感想が変わっているかもしれないけれど。



 視聴率の数字がどこまで信用のおけるものなのか、信用がおけるにしても視聴率以外に重要な判断材料があるのでは、という気持ちも強いのだが、とにかく肝心なのは、この視聴率を製作者側がどう受けとめるかである。視聴率偏重の弊害がささやかれながらも、テレビ局やスポンサーは、やはり視聴率にたいへん重きを置いていると思われるので、『わさドラ』にはなるべく高い数字を稼いでほしいと願っている。

 
 今の段階で視聴率がどうあろうと急に路線を変更するとか大幅なテコ入れをするということはないだろうし、ましてや打ち切りの話など論外だろう。少なくとも、来年春の映画公開は決定事項なので、それまでは当初の路線から大きく外れることなく進んでいくはずだ。そして、この1年の結果がトータルとしてどうだったかによって、次からの展開に変化が見えてくるのかもしれない。

 
 それはそれとして、私は個人的に、毎週の『わさドラ』視聴率を、くじ引きをするような感覚でチェックして、「おお、いい数字だ!」「ああ、今回は低い」などと一喜一憂して楽しもうと思っている。そのためには自分なりの基準があったほうがおもしろいので、昨年度のアニメ『ドラえもん』の平均的な視聴率であり、関係者が具体的に口にしていた「12%」という数字が、「可もなく不可もなく」「まあまあ」のラインで、それを超えて数字が高ければ高いほど「やったー!」となり、それを下回れば「もう少し」「残念」「ひどい」といった感想を抱くことになりそうだ。
 これは視聴率をリアルな問題として受けとめていくというより、ただ単に、毎週発表される視聴率を娯楽的に楽しんでやろうというだけのことである。
 さすがにそうした私の一喜一憂を毎週毎週このブログでとりあげて何らかのコメントを加える気にはなれないので、あくまでも心の中だけでささやかに楽しんでいきたい。


 そうやって一喜一憂しつつ毎週の数字をチェックしていけば、おのずと数字のサンプルも増え、何らかの分析ができるようになるかもしれない。このブログでは、いくらかサンプルがたまったところで、『わさドラ』の視聴率を再び話題にしたいと思う。あと、目立って良い視聴率だったとか、このままひたすら数字が下がり続けるとかいったことがあれば、そのことに触れる可能性もある。