映画『のび太の恐竜2006』テレビ放映

 3月10日、午後7時よりテレビ朝日で映画ドラえもんのび太の恐竜2006』が放映された。
 う〜ん… 映画がテレビで放映されるとあちこちカットされて、あのシーンがない、このセリフがない、といった不満が出るものだが、やはり『のび太の恐竜2006』も例外ではなかった。というか、そうとう不満度の高い編集だった。
 劇場で観た者からすると、あの情報量の多い濃密な映画とは別物みたいな感覚すらおぼえた。
 

 とくに、エンドロールがすべてカットされてしまったのは痛い。あのエンドロールは、ストーリー的に本編からの継続性が強いものだし、原作者である藤子・F先生への深い思いが感じられるものなので、テレビでもぜひ流してもらいたかった。スキマスイッチの歌声も聴きたかったし… そのうえ、のび太が「ちょっとね」と言った直後に新魔界大冒険の宣伝映像に入ってしまったため、物語の余韻にひたることすら許されなかった。
 時間的にエンドロールを流す余裕がないとか、エンドロールになると視聴者にチャンネルを変えられて視聴率が落ちてしまうとか、テレビ的な事情があるのだろうが、それにしても作品への愛が乏しい、と感じられてしまう編集だった。
 新魔界大冒険の宣伝が目的とはいえ、映画本編を犠牲にしすぎではないか。


 のび太とピー助の別れの場面ではやっぱり涙ぐんだけれど…