藤子キャラのふりかけ

 ふりかけをかけたご飯は、子どもの頃から大人になった現在でもよく食べている。ご飯のおかずがいまいち物足りないとき、ちょっとご飯に合わないときなど、ふりかけは非常に便利だ。
 1980年代、藤子アニメブームの時代には藤子キャラを使ったふりかけ商品がいろいろ出回っていた。今日は、そんな藤子キャラふりかけのなかから、私が今でも保管しているものをいくつかを紹介したい。

 


丸美屋・忍者ハットリくんふりかけ
『忍者ハットリくん』のアニメがリアルタイムで放送されていた当時、近隣のスーパーマーケットで購入したものだ。製造年月日は、昭和58年7月20日と記されている。
 ハットリくんの顔が大きめにデフォルメされ、それが容器のふたになっている。ふたの部分はプラスチック製だが、下の胴体部分は缶製だ。ふたを外すと、それまで隠れていたハットリくんの笑顔が出現する。落ち着いた表情をしていたハットリくんが、ふたを取ることで、あっという間に笑顔に変わるという仕掛けである。
 ふたを外した容器の形状は、缶コーヒーなどと同じ円筒形である。その上面のふた(プルトップみたいなもの)を開け、缶を傾けてサッサッサッと振れば、中からふりかけが出てくるという按配だ。
 こうした、容器が単純なフィギュアみたいになっているふりかけ商品は、コレクターズアイテムとしても人気がありそうだ。部屋にちょこんと置いて飾っておくにもよいし。



 
丸美屋オバケのQ太郎ふりかけ
これも、容器がフィギュアみたいに造形されたふりかけ商品である。昭和60年、3作めのアニメ『オバケのQ太郎』放送開始にともなって発売された品だ。製造年月日を見ると、昭和60年8月9日となっている。
 この容器は全体がプラスチック製で、ちょうど半分くらいのところで上下(顔と体)がカパッと分かれるようになっている。容器のなかには、スティック状の小袋がいくつか入っていて、ふりかけが個包装されている。その小袋の1つ1つにも、オバQの絵がプリントされている。
 全体的に円筒形でありながら適度に丸みを帯びたこのフォルムは、もとよりシンプルなデザインのQちゃんをさらに単純化していて、これ以上単純化したらQちゃんじゃなくなるという、省略の美学を感じないでもない。




 
丸美屋パーマンふりかけ
容器が手提げバッグ風に作られているのが最大の特徴だ。材質は透明のビニル製。その容器のなかに、ふりかけを個包装した長方形の小袋が6つ入っていて、その1つ1つにパーマンのイラストがプリントされている。製造年月日は、昭和58年7月16日。テレビ朝日でアニメ『パーマン』がスタートした年の商品だ。
 こういう透明のビニル製手提げバッグを見ると、どこかしら夏らしさというか、納涼感をおぼえる。



 
丸美屋・忍者ハットリくんふりかけ
紙製のパッケージが忍者屋敷の形に作られていて、オマケとして「UFO手裏剣」が入っている。UFO手裏剣は、直径5センチほどの円盤型の玩具で、いちおう手裏剣とあって飛ばして遊べる。箱のなかにふりかけを個包装した小袋が10個入っている。製造年月日は、昭和58年5月27日。
 単なるふりかけのパッケージだというのに、ハットリくんのイメージに合わせてわざわざ忍者屋敷っぽくデザインしているところに魅力を感じる。


 
●日本栄養食品・チビッ子ふりかけ怪物くん
シンエイ動画版のアニメ『怪物くん』が放送されていた当時に買ったもの。値札シールを貼ったままなので、「ヤマナカ」というスーパーにおいて125円で買ったことが分かる。
 袋の裏面を見ると、「チビッ子ふりかけ」シリーズとして、「ドラえもん」「銀河鉄道999」「キャンディ・キャンディ」「ジャッカー電撃隊」「フローネの島」「おはようスパンク」がラインナップされている。



 
丸美屋オバケのQ太郎ふりかけ
長方形の平べったい袋にふりかけが入っているだけの品である。平凡ながらも、楽しげなQちゃんとP子ちゃんが大きくプリントされていてかわいげがある。製造年月日は、昭和60年7月2日。





 どのふりかけも藤子グッズだからという理由で購入したわけだが、中身のふりかけはしっかり消費したので、今は空っぽである。