100円ショップ「ダイソー」にドラえもんのひみつ道具の玩具が売っていると知人Nさんに教えてもらって、すぐにでも「ダイソー」へ飛んで行きたかったのだが、何日も行きそびれてしまい、昨日ようやく足を運ぶことができた。
店舗によっては扱っていないところもあるようだが、自宅から最寄のダイソーにはちゃんと置いてあって安心した。シリーズ全種が揃っていなかったのは残念だが、とりあえずそこにあった7種をすべて購入。これだけ買っても735円なのだから、やはり100円ショップは財布にやさしい。
この玩具は「エポック社 ドラえもんひみつ道具シリーズ」という。それぞれに何らかのギミックがあって、ただ眺めるだけでなく実際に遊べるようになっている。今回買った7種は以下のとおり。
「三輪飛行機」タイヤを地面に押しつけながら本体を後ろに引いたあと運転席にドラえもんを置くと走り始める。
「宇宙救命ボート」バネと吸盤の力を利用して真上にジャンプ。
「催眠機」うずまきの部分がゼンマイで回転。
「ノビールハンド」対象物にパタンとくっつけて遊べる。
「空気ピストル」レバーを引いて空気の弾を発射。
「ミチビキエンゼル」本体を逆さにして振ると頭からおみくじが飛び出す。
「タイムライト」スイッチを入れると3色の光がピカピカと点滅。
100円玩具なので全体的にちゃちと言えばちゃちだが、それぞれに何らかの仕掛けがほどこしてあるし、なかには造形的にしっかりしたものもあって、100円のわりには満足度が高いシリーズだ。
造形的に出色の出来だと思うのはミチビキエンゼルである。
これは通常のフィギュアとして見ても、なかなかの完成度を誇っていると感じる。
ミチビキエンゼルは、子どもの頃から深く心に刻まれているひみつ道具のひとつ。自分が何事かの問題で迷ったり考えあぐねたり立ち往生したりしたとき、その問題に対して的確な答えを出してくれる相談相手がいればとても助かるし、そういう相手がいたらいいなと切に思う。しかし、日常のちょっとした事柄にまでいちいち口を出し、強引に言うことを聞かせ、その結果周囲の人々を怒らせたりするような相談相手となれば話は別だ。そういう相談相手の存在は、ただただ鬱陶しくて迷惑なばかりである。
そんな、正しい答えを確実に導いてくれながらも、とにかく鬱陶しくて迷惑な相談相手がミチビキエンゼルなのだ。
「ミチビキエンゼル」の話を読むと、たとえ少しくらい選択を間違えたとしても、自分の自由意志で物事を判断できるのはなんとありがたいことかと感じる。
三輪飛行機の立体化もけっこう嬉しい。
三輪飛行機は、てんとう虫コミックス28巻の表紙にも描かれているが、幼児の乗り物である三輪車と空を飛ぶハイテクな飛行機とを融合させたところが面白くて好きだ。キコキコとペダルを漕ぎながら空を飛ぶって、ほのぼのとしてていいなあ。
各玩具の説明書きのところに「本製品は、ひみつ道具をイメージして商品化された玩具です。作品中の機能は再現されておりません」と断りがあるのも目を引く。『ドラえもん』の作中で描かれた奇想天外な道具の機能をこの100円玩具で本当に実現できると思って買う人はほぼ皆無だろうが、嫌がらせや暇つぶしでクレームをつけてくる人がいるかもしれないから、そのための用心だろう。そんな大真面目な断り書きからジョークっぽいユーモアが感じられてちょっと楽しい。
正月に届いた藤子ファンサークル「Neo Utopia」の会誌Vol.45でもこの玩具が紹介されていて、今回私が買ったほかにも以下のようなひみつ道具がシリーズに加わっているようだ。これらのほうが先に発売されたものらしく、定番のひみつ道具が目立つ。ダイソー各店を巡れば手に入るだろうか…
「タケコプター」
「くうき砲」
「水圧銃」
「どこでもドア」
「内緒ペン」
「アタールガン」
「タイムマシン」
「スモールライト」