本日はノーベル賞制定記念日

 本日(11月27日)は「ノーベル賞制定記念日」だとか。

 

 そこでひとつ、藤子ファン目線でノーベル賞ネタを記します。

 

 2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏は、長崎で生まれ5歳のとき家族でイギリスに移住したものの、日本から送られてくる『オバケのQ太郎』を読んで大好きになったそうです。

 

 そのことがうかがえる記事を2点あげておきます。

 

NHKアーカイブス

「イシグロさんの文学に大きな影響を与えたのは「オバケのQ太郎」などのマンガだった」

https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009030796_00000

 

■文春オンライン

「私はイギリスに来てからも、ずいぶん長い間、毎月、『小学一年生』みたいな雑誌とか漫画を日本から送ってもらっていたんですね。私は海の向こうにいながら、ちゃんと日本の子ども文化に参加してたんです。イギリスで『オバQ』に出会って大好きだった」

https://bunshun.jp/articles/-/4453?page=1

 

 ノーベル文学賞受賞者に『オバケのQ太郎』が少なからぬ影響を与えていたんだと思うと、藤子ファンとしてじつに感慨深くなります。

 

 

●追記

 ノーベル賞ネタをひとつだけ記すつもりでしたが、もうひとつ藤子絡みでノーベル文学賞ネタを。

 

 藤子不二雄Ⓐ先生は、こんなことを述べておいででした。

僕はずっと少年・子供漫画を、それも無邪気で明るい面ばかりを描き続けてきましたが、ある時、子供は大人が考えている以上に複雑な心理状況に置かれた存在ではないか、ということに気が付きましてね。それから少年の持っている負の面に着目するようになったんです。その時にぜひ漫画化したいと思ったのが、ゴールディングの『蠅の王』です。(「サライ」2000年11月16日号)

 ここで藤子Ⓐ先生が「ぜひ漫画化したいと思った」とおっしゃっている小説『蠅の王』の作者は、イギリスの作家ウィリアム・ゴールディングです。

 ウィリアム・ゴールディングは、1983年にノーベル文学賞を受賞しています。