「深イイ話」で藤子・F・不二雄先生の話

 20日(月)午後9時から日本テレビ系で放送された「人生が変わる1分間の深イイ話」で、「藤子・F・不二雄 弟子を支え続けるメッセージ」という話が紹介されました。
 この番組では以前に、ジャイ子の本名が決められていない理由や、異色短編『ミノタウロスの皿』のストーリー、といった藤子Fネタがとりあげられたことがありますが、あまり上手な紹介の仕方ではなかったり、その話を聞いたタレントさんたちの反応がかんばしくなかったりと残念だった印象が強いです。
 今回は、これまでのFネタと比べれば、短い時間で一般視聴者に伝わるような感動話にまとめていて、タレントさんたちの評価も高く、ずいぶんマシな扱いだったなと感じました。満場一致で「深イイ」の評価でしたし。(この番組のルールでは、「深イイ」が良い評価、「う〜ん」が良くない評価です)


 今回紹介された話は、藤子ファンのあいだではよく知られた、晩年のF先生が藤子プロスタッフに宛てたメッセージメモに関するエピソードでした。「「藤子プロ作品は、藤子本人が書かなくなってから グッと質が上った」と言われたら嬉しいのですが」という文面のあるあのメモです。
 この話題ならば、『ミノタウロスの皿』と比べ、こうしたバラエティ番組で紹介するのにずっと向いています。『ミノタウロスの皿』の紹介は無理がありすぎました…
 F先生の弟子として、むぎわらしんたろうさんが出演し、『ドラベースドラベース ドラえもん超野球外伝』がフィーチャーされたのも印象的。


 この番組のメイン出演者・島田紳助は、この話を評価することにちょっとためらいつつ、それでも「深イイ」を選びました。「亡くなる一ヵ月前の手紙だなんて「う〜ん」にしづらい。藤子先生は神みたいな存在で、そんな神の言葉は深いに決まっている。それを持ってくるなんてずるい(大意)」というのが、「深イイ」をすんなり選べなかった理由だそうです。