24日(土)、名古屋で開催された辻村深月ファンのミニオフ会に参加しました。辻村作品をはじめ、いろいろな本の話ができて楽しいひとときを過ごせました。
この日、辻村深月さんの近刊を2冊購入しました。
『サクラ咲く』(光文社)は、進研ゼミ「中学講座」に連載された小説で、ティーンズ向けの作品らしい装丁になっています。
『宇宙小説』(講談社文庫)は、複数の執筆陣が人気マンガ『宇宙兄弟』にちりばめられたキーワードをベースに書いた小説・エッセイを集めた一冊。辻村さんの小説『宇宙姉妹』が冒頭に収録されています。
辻村さんがドラえもんファン(藤子Fファン)であることは、われわれ藤子ファンのあいだでも相当認知されてきました。
辻村さんの小説で最も藤子度の高い作品が『凍りのくじら』(講談社)です。
藤子・F・不二雄先生を尊敬する高校生が主人公ですし、各章のタイトルがドラえもんのひみつ道具になっているのもポイントです。
第1章 どこでもドア
第2章 カワイソメダル
第3章 もしもボックス
第4章 いやなことヒューズ
第5章 先取り約束機
第6章 ムードもりあげ楽団
第7章 ツーカー錠
第8章 タイムカプセル
第9章 どくさいスイッチ
第10章 四次元ポケット
私はサイン会で辻村さんにお会いしたとき「章題で“いやなことヒューズ”がセレクトされているのがツボでした!」と伝えたことがあります。
昨年発売された辻村さんのエッセイ集『ネオカル日和』(毎日新聞社)には、藤子F作品について書かれたエッセイがいくつも収録されています。
冒頭に収録されたエッセイが「支えは藤子・F・不二雄さんの人格 ドラえもん」というものですし、3章に収められたエッセイは、5本すべてが藤子Fテーマ。
辻村さんが大山のぶ代さんと対談したり藤子プロを訪問したりしたときの写真も掲載されています。
表紙の一角には、F先生の顔のシルエットとおぼしき絵がありますし、その下にはドラえもんの大好物ドラ焼きの絵も!