「ネオ・ユートピア」52号

 3日前に「ネオ・ユートピア」52号が届きました。
 
 まず目に飛び込んできて胸をときめかせてくれるのが、表紙イラストです。なんと、『それでも町は廻っている』の石黒正数さんがイラストを描き下ろしているのです。
 石黒さんといえば、先月末には『それ町』の10巻が発売されたばかり。さっそく読んで、その面白さを堪能したところです。『それ町』以外も、単行本化された石黒作品はすべて揃えているくらい私の好きな漫画家さんです。その石黒さんが描いたエスパー魔美&コンポコを愛でてからページをめくれる喜びといったら!


 今号のメイン特集は「藤子・F・不二雄ミュージアムを1.293倍楽しむ法」です。Fミュージアム入門や設立史、トリビア、想い出アルバム、グッズリストなどなど、ネオ・ユートピアならではの目のつけどころが冴えたFミュージアムこだわりガイドとなっています。
 FミュージアムにはF先生の蔵書や映像ソフトなどをずらりと展示した、高々とした書棚があります。そこに展示されているモノをできるかぎりリストアップしたコーナーには特に感服しました。Fミュージアムへ行くたび、この書棚に並んでいる本の全貌を知りたいなあ、でもよく見えない部分が結構あるなあ、と思っていて、蔵書リストなんてあったらいいよなあ…なんて密かに願っていたものですから、今回のリストはたいへん嬉しいのです。この蔵書の中から今後読む本を探す楽しみができました。
 Fシアターで上映されている短編アニメ『Fキャラオールスターズ大集合 ドラえもんパーマン 巨大スクリーンで危機一髪!?』の絵コンテ・演出・作画を担当したアニメーター大杉宣弘さんのインタビューもあって興味深いです。


 たかや健二さんの連載マンガ『ぼくの藤子スタジオ日記』は「伝説のOB方倉陽二・その1」! これも心が高揚します。
 A先生のブラック短編『田園交響楽』の舞台となった土地の訪問記も読ませます!


 A先生お誕生会レポや、漫画家・田川滋さんの読切マンガ、リスト漏れ作品の発掘、各連載記事、読者投稿など、盛りだくさんのファンマガジンです。