「Neo Utopia」第53号

 今週の内に、藤子不二雄ファンサークルマガジン「Neo Utopia」第53号が会員に届きました。
 
 今号のメイン記事は「AFG総選挙結果大発表!!」。会員ばかりか非会員からも大々的に応募を受けつけた藤子ヒロイン人気投票の結果が発表されているのです。この特集で、今号の半分近くのページを占める勢いです。
 ここで順位のネタばらしをするのは避けますが、1位と2位はたったの2票差という大接戦! 1位になったヒロインはまさに1位・2位を競う位置に来るだろうと思っていたのですが、2位のヒロインは、上位グループに入るだろうと予想していたものの、こんなに上の順位を獲得したのはちょっと意外でした。とはいえ、この2位のヒロインを好きな人が多いことは知っていましたし、私も好きなので、じっさい2位になってみれば納得の順位です。
 私が持ち票5票のうち最も多くの票を投じたあの王道メジャーヒロインは、●位でした…。


 そういう上位のヒロインにスポットがあたるのはもちろんですが、1票しか獲得しなかったようなヒロインたちも網羅的に紹介していて、細かいフォローも行き届いています。
 ただ順位を発表するだけでなく、投票者から寄せられた愛のあふれるコメントが大量に掲載されていて、ファンの熱気が濃厚に立ち込めています。
 さらにすごいのは、今号の表紙に名を連ねているプロのクリエイターさん(主にマンガ家さん)が、藤子ヒロインのポートレートを描き下ろしていらっしゃるのです。なんと豪華な顔ぶれでしょう!

 
 プロのクリエイタ―さんといえば、『それでも町は廻っている』などの代表作を持つ漫画家・石黒正数さんのインタビューも載っています。藤子マンガのネタや藤子マンガっぽさが無意識に出てしまうのは、藤子マンガが血肉になりすぎているから、とおっしゃるほど藤子マンガの遺伝子を受け継いでいる漫画家さんです。


 そのほかにも情報満載、ファンの思いの詰まった記事がいろいろとあって、毎号濃密な読み応えがあるのですが、今号は参加したファンが多いこともあって特に熱量が高い気がします。
 個人的には、「少年ポピー」(少年画報社)掲載の『忍者ハットリくん』の全貌を紹介する記事などが特に気に入りました。「少年ポピー」はマイナーな短命雑誌でしたし、掲載されている『忍者ハットリくん』がすべて再録だったこともあって、これまでほとんど言及されてこなかったのです。私は同誌を数冊持っているのですが、全部で何号出ていたのか、『忍者ハットリくん』のどの話が再録されていたのかなど、全貌がわからなかっただけに、今回の記事はありがたかったです。



 先日もお知らせしたとおり、「Neo Utopia」第53号は、本日(10日・土)夏のコミックマーケット(西2ホール・せ05a)で販売されています。
 そのほか、コミケ会場で以下のとおり委託販売されるようです。
 ●11日(日)
・東ル40a「まるほ企画」
・東ぺ37b「ワンダーワンダー」
・東ル08b「光速船」
 それぞれAFG総選挙に協力された田川滋さん、山崎峰水さん、すがわらくにゆきさんのブースです。
 (追記:11日は、西け02b「Neo Mechatopia」でも委託販売されるそうです)