第12回ネオ・ユートピア藤子アニメ上映会

 11日(土)、藤子不二雄ファンサークル「ネオ・ユートピア」の藤子アニメ上映会へ行ってきました。

 
 ・上映会のパンフレット。 



 ・会場のコール田無


 藤子関係のレア映像をたくさん観られたし、ドラえもん好き芸人さんによるお笑いライブ“ドラいぶ”もあって、濃厚に楽しめました。
 上映された映像は、ソフト化されていなくて再放送も期待できない昔の番組や、惜しくもテレビ化が実現しなかったパイトット版アニメ、マスメディアや劇場ではなく自治体の公民館などで上映された啓蒙アニメなど、貴重な作品が盛りだくさん。
 上映作品のひとつは、安孫子先生の画風がそのままアニメで再現された!という感動を誘うものでした。安孫子先生の描くキャラクターのタッチは、アニメになると先生特有のクセが消される方向でデザインされることがほとんどなので、そのクセがクセのままアニメになって動いている光景に心動かされたのです。
  藤子両先生が大勢のアシスタントさんたちと出演した1980年放映のバラエティ番組は、初めて観るどころか、この番組の存在すら今まで知りませんでした。同じ番組に楳図かずお先生がバンドメンバーとともに出演しており、藤子不二雄勢と楳図かずお勢が隣り合って並ぶ豪華な画面がとてもまばゆかった! 先生方が絵スチャーゲームをやる姿も貴重でした。沢田研二さんの『TOKIO』をお題に出された藤本先生が咄嗟に描いた絵はとんちが効いていて、しかも答えを導きやすいもので、さすが!と感嘆(東京タワーがパラシュートを背負った絵でした・笑)。


 ドラいぶは、マンガの『ドラえもん』を独自の視点で切り取っておもしろおかしくツッコミを入れていく、といったスタイルのトークライブでした。
 
 お笑いと作品考察が合体したような内容で、そういう見方もあったのか!という驚きがありますし、ユニークな考察がお笑いとして披露されるので理屈抜きでおもしろかったです。


 今回の上映会は、結成30周年記念と銘打たれていました。私は創刊号から会員だったので(いっとき離れましたが)、あれから30年かも経ったのかぁ…と感慨深かったです。ロビーには、30年のあいだにNUが出した会誌や会員証などがずらりと展示されていました。
 
 
 壮観!


 上映会後の懇親会も盛り上がりました。
 
 ・チューダー!


 
 ・ドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』の「鬼嫁饅頭」でロシアンルーレット(笑)9個に1個が唐辛子入り饅頭なのです。


 懇親会のメインイベントといえるのは、『ドラえもん』カルトクイズでした。てんコミドラえもん』のなかから細かいネタがいろいろと出題され、ドラいぶ芸人さんとネオ・ユートピア会員の対決!みたいな構図で行なわれました。私は暗記力が弱いこともあってクイズやテストなどは原則としてやらないことにしているので参加しませんでしたが、参加した皆さんがハイレベルですばらしかったです。私は出された問題を聞いて、ああいう場面があったなあ…とか、あの人物は見覚えがあるけど…とか、そういう具合でして、正確には答えられないものがけっこう多かったです。
 
 
 
 ・懇親会のとき参加者の皆さんが思い思いに描いたラクガキ。上映会がどれほど楽しかったのかがこのラクガキからあふれ出ているような気がします。


 こんなにも大勢の熱心な藤子ファンが一箇所に集まって交流できる機会はめったにありません。何名もの藤子ファンの方とお話したり挨拶したりできて本当によかったです。同じ空間にいながら言葉を交わせなかった方もいらっしゃって、その点はちょっと心残りですが、またの機会によろしくお願いします。
 スタッフの皆さん、参加された皆さん、ありがとうございました!