藤子先生ゆかりの文苑堂書店が来月で閉店…

 17日(水)、高岡市にある文苑堂書店駅前店が5月26日で営業終了する、と発表されました。

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190417-00125289-kitanihon-l16

 https://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2019041902100027.html

 

 文苑堂書店は、高岡在住時代の藤子先生が手塚漫画や少年雑誌などを買うため通われた書店で、藤子ファンにとっては聖地スポットのひとつです。私は高岡を訪れたとき必ずこの店に立ち寄っていました。聖地巡礼に欠かせない場所なのです。

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 こんなすばらしい書店が来月で閉店してしまうなんて、とてもショックです。

 

 『まんが道』にたびたび登場した書店が閉店するという一報が、ドラマ『まんが道』の再放送がBS12でスタートする日(4/18)の前日に届くとは…。なんという皮肉なタイミングでしょうか。

 

 文苑堂書店の吉岡会長は、高岡が藤子先生の郷里であることを誇りに思い、先生の業績を称え伝えていく活動に熱心に取り組んでおられる方です。それだけに、藤子先生ゆかりのこの書店を閉店させるというのは、本当に苦渋の経営決断だったと拝察します。

 

 私が文苑堂の存在を知ったのは『まんが道』でした。そこで描かれた店主はタコに似た顔が特徴的で、満賀道雄才野茂の“まんが道”を応援してくれる大人の一人でした。満賀と才野が興味を持ちそうな雑誌とか手塚漫画の新刊などが入荷すると(2人に聞かれなくても)親切に教えてくれたり、2人が何を目的に来店したかをズバリ言い当てたりする、なんてことがよくありました。満賀と才野が少年雑誌でデビューしたさい、「郷土の生んだまんが家足塚茂道の作品「冒険王」に掲載さる!」と店の表に貼り出そう!と喜んでくれたりもしました。

 

 そんなふうに『まんが道』で素敵に描かれている文苑堂書店(駅前店)が現在も営業中であるというのは、非常に嬉しいことですし、感動的ですらあることでした。そういう思いがあるだけに、このたびの閉店の報には大きなショックを受けざるをえないのです。