カエルを初めて食べた日とウメ星デンカグッズ

 11月8日(水)の出来事です。

 友人と名古屋駅近くの居酒屋で飲みました。「薄利多賣半兵ヱ 名古屋駅舎東口 大名古屋ビルヂング裏通り店」というお店です。

    

 カンパーイ!

 

 ここで、生まれて初めてカエルを食べました。

 カエル食、初体験です。

 “カエルを食べる”といって藤子ファン的に思い出すのが、映画ドラえもんのび太のパラレル西遊記』のワンシーンです。野比家の夕食のテーブルに唐揚げが並んでいて、のび太ドラえもんもおいしそうに食べていました。のび太の好物だからとママが作ってくれた料理なのですが、それがカエル(とヘビ)の唐揚げだったのです。それからママは、パパの好物として出来立てのトカゲのスープを出します。おののいたのび太ドラえもんは、その場から逃げ出したのでした。

 のび太が暮らすいつもの世界がなんだか妖しげな状態になっていることを感じさせるシーンでした。不気味で気色悪さのあるシーンでしたから、トラウマシーンだとおっしゃる方もいます。

 

・映画ドラえもんのび太のパラレル西遊記』の夕食シーン[「コロコロデラックス16映画ドラえもん エスパー魔美」(小学館、1988年4月24日発行)より引用]

 

 カエルとヘビの唐揚げが出てきたこのシーン、一見した風景としてはいつもの野比家の食卓のそれであるだけに、そこに通常の野比家の食卓にはのぼらない料理、しかもゲテモノ扱いされることの多い両生類・爬虫類の料理がいきなり出てきたりすると、違和感や不穏感がきわだちます。

 自分の知っている日常がなんだか異質の世界へと変貌してしまっている……。そんな気味の悪さに震えてしまいます。

 

 そんなシーンを思い出しながらカエルを初めて食べた私が、カエルの味をどう感じたかといえば、素直においしかったです。鶏のささみのような風味でクセもなく、普通にンマかったのです。

 

 

 「薄利多賣半兵ヱ」の店内は思いっきり昭和レトロな雰囲気に包まれていました。昭和30年代後半~40年代前半あたりの世界観でしょうか。

 こういう風景のなかにいれば、藤子ファンの習性としてついつい藤子関係のモノを目が探してしまいます。

 

 その結果、見つけられた藤子グッズがこちらです。

 ウメ星デンカのお面! 昭和44年にテレビアニメ化されたころの品と思われます。

 額に「デンカ」と記されているのが重要ポイントです(笑)このお面を見つけたとき、そういえばこのごろ外出先で「デンカ」とご縁があるよなあ、と思い至りました。

 10月28日にトヨタ博物館でデンカ號、11月5日にJR東海道線の車窓からデンカセメントに遭遇し、この11月8日、ついに最も会いたかったデンカに行きあたったのです!

 

●10月28日に遭遇したデンカ

 

 

●11月5日に遭遇したデンカ

 

 

●11月8日に遭遇したデンカ

 どれも「デンカ」というロゴが見られて、どことなく気分の上がる符合です。思わず、スッパンパラパンスッパンパン♫と口ずさみたくなりました(笑)

 

 「薄利多賣半兵ヱ」に飾ってあったデンカのお面ですが、このように私も持っていまして、8年ほど前に刊行された「Fグッズ大行進!」(徳間書店)という本で資料協力させていただいたさい貸し出したグッズの一つがこれでした。その意味でも思い入れのある品でして、それゆえ「薄利多賣半兵ヱ」で出会えたのがなおさら嬉しく感じられました。

 

・「藤子・F・不二雄キャラクターズ Fグッズ大行進!」(徳間書店、2015年6月発行)より

 

 「Fグッズ大行進!」でも解説されているように、ウメ星デンカのお面は両目の部分が単にくり抜かれているのではなく緑色のクリアパーツがつけられています。このお面をかぶった子どもは世界が緑っぽく見えるわけですね(笑)

 まるっこい顔の輪郭や横長の少しふっくらした口など、なかなかよく作り込んであるなと感じます。

 そんな魅力的なお面が藤子・F・不二雄グッズを大特集したビジュアル本に掲載されて嬉しいです。

 

 

 お面以外のお気に入りデンカグッズもここでちょっと紹介したくなりました。

 右のメンコ、ゴンスケベニショーガの組み合わせが渋い!これを見て、 ゴンスケの腕の関節の付き方のおかしさや、指先がとんがっていることにツッコミを入れる方がいました。たしかにツッコみたくなる不自然さですね(笑)

 

 ほかにもいろいろとデンカメンコがあります。

 こう見ると、案外ベニショーガの出番があるんですよねえ。

 

 

 パチモンのワッペンです。デンカの身体のバランスがなんだかおかしいところにパチモン感がにじんでいます。腹の底から楽しそうな表情に癒されます。

 

 

 お妃様の箸もお気に入りでありまする。

 

 さらにこうしたデンカグッズも!

 これらはどれもデンカがテレビアニメ化された昭和44年ごろに発売された(と推測される)グッズです。

 私が生まれて間もないころの品ですから、リアルタイムではまったく買えていません。デンカのアニメ放送の記憶すらまったくないのですから。

 これらを手に入れたのは、ずっと後年のことです。

 

 そんな昔のものじゃなく今世紀に入ってから世に出たデンカグッズで最もインパクトがあったのは、2017年ごろ藤子・F・不二雄ミュージアムで発売された限定グッズ“デンカのウメボシ”です。

 ウメ星デンカ銘柄の梅干しをマジで商品化してしまう、そのシャレっ気と心意気がじつにすばらしい!食べてみたら本格的においしかったです。

 

 

 サンデー×マガジン50周年記念マスコットキーチェーンも気に入ってます。デンカの立体化!というだけでだいぶ喜んだものです。

 

 

 2020年に登場した藤子・F・不二雄ミュージアム限定“カプキャラ”ウメ星デンカも、魅力的な立体化です。

 

 デンカの立体化といえば、キューピーとのコラボでこんな変化球グッズもありました😆

 このころ(2007〜08年くらいだったかな)はキューピーがいろんなアニメキャラクターとコラボしていました😄