「アニメージュ」の歌本に『エスパー魔美』の主題歌

 きのう、実家の押入れにしまいっぱなしの段ボール箱を取り出して中をあさっていたら、こんなものを発掘しました。

f:id:koikesan:20190610154651j:plain

 1987~88年ごろの「アニメージュ」のふろく各種です。

 これらのものを保管していたことはおろか、一度は手に取ったことがあることすら忘れていたので、初めて見るものばかり、という感覚でした(笑)

  「アニメージュ」は、最もメジャーなアニメ雑誌のひとつですが、雑誌のカラーや読者層(あるいは出版社)などの関係からか藤子アニメブームの真っ只中にあっても藤子アニメが大きな記事で取り上げられることは少なかった気がします(当時放送中の全TVアニメの放送予定情報が毎月掲載されていたので、そこには当然ながら藤子アニメの情報も載っていましたが…)。当時は、なんでこういうアニメ雑誌は、こんなにも巷でブームを巻き起こしている藤子アニメをあまり扱ってくれないんだろう…と少々不満を抱いた記憶もあります。

 そんな状況だったなか、今回発掘したふろくで少しでも藤子関連のものといえば、この歌本ですかね。f:id:koikesan:20190610154112j:plain

f:id:koikesan:20190610200801j:plain

f:id:koikesan:20190610200339j:plain

 アニメ『エスパー魔美』の初代OP主題歌、橋本潮さんが歌う『テレポーテーション〜恋の未確認〜』のページがあるのです。橋本さんの写真が大きく載っているのが印象的です。『エスパー魔美』は数ある藤子アニメのなかでも「アニメージュ」の雰囲気や読者層に最も適応できる作品だったのではないか、と思います。この歌本にもしっくり収まっています。

 

『ぼくドラえもん 40th』が流れる

 今晩(5月10日・金)放送のアニメ『ドラえもん』のEDで『ぼくドラえもん 40th』が流れました。あの愉快な名曲『ぼくドラえもん』が、アニメ放送40周年記念として新たなアレンジで水田わさびさんによって歌われたのです。

 ドラえもんが変な姿になっているカットが連続する映像の面白さと相俟って、「キミョウ キテレツ マカフシギ♪」のあたりでウキウキ気分が最高潮に達しました(笑)そして、藤子F先生の弾けた作詞にあらためて乾杯したくなりました!!

 そういえば、先月大垣で開催されたトークショー水田わさびさんが「『ぼくドラえもん』を自分が歌えて感動した」とおっしゃっていたなあ。

 

 記念にオリジナルの『ぼくドラえもん』のレコードの写真をアップします♪ 1979年8月に発売されたものです。

f:id:koikesan:20190405091639j:plain

f:id:koikesan:20190405091806j:plain

 『ぼくドラえもん』は『ドラえもん音頭』と同じレコードに収録されていますが、『ぼくドラえもん』がタイトル曲扱いになっているバージョンと『ドラえもん音頭』のバージョン、2つのジャケットが実家に残っています。

ドラえもんおやすみマスコット

f:id:koikesan:20190608164534j:plain

ドラえもんおやすみマスコット」(全5種)のガチャ自販機を見かけたので、2回やってみました。

 

f:id:koikesan:20190608165118j:plain

f:id:koikesan:20190608165119j:plain

「のびのび」と「すやすや」が出ました♪

 

f:id:koikesan:20190608165828j:plain

 春の日差しを浴びて気持ちよさそう。見ているだけで癒されます。

 

 ドラえもんの寝顔がとてもかわいいので、このさい、過去に入手した睡眠中の藤子キャラフィギュアにもご登場願いましょう!

f:id:koikesan:20190608202959j:plain

 デンカとのび太くんのすやすや寝顔。藤子キャラで睡眠といったら、やはりのび太くんの右に出るものはいないでしょう。

(デンカは、2014年12月発売の「藤子・F・不二雄キャラクターズ つむつむ」、のび太くんは、今年3月発売の「チョコエッグドラえもん第2弾」のフィギュアです)

 

f:id:koikesan:20170831143846j:plain

f:id:koikesan:20170831143829j:plain

 ご覧ください!このコロ助の寝顔のあどけなさを!!

バンプレストプライズゲーム用景品です)

 

 

f:id:koikesan:20181012173900j:plain

 こちらのコロ助ぬいぐるみもだらりと寝そべっています。

 

f:id:koikesan:20181012173917j:plain

 が、目がパッチリ開いていて顔は寝ていません(笑)

(これは、タイトープライズゲーム用景品「特大サイズ くたっとぬいぐるみコロ助」です)

 

  立体ものじゃありませんが、この寝顔も安らかで癒されます。

f:id:koikesan:20170428190038j:plain

 でも、この直後ドラえもんに大きな悲劇が待ち受けているんですよねえ…

(2017年4月からローソンでおこなわれた「I'm Doraemon当りくじ」のミラーです)

 

 今日は、藤子キャラたちの寝顔を眺めて、たっぷり癒されてみました。

日焼けするドラえもん

 先日ふらりと入った衣料品店で目にとまって、こんな品を購入しました。

f:id:koikesan:20190506102943j:plain

 なかなか大きめのサイズのバスタオルです。夏場の暑い夜には、これを掛け布団にして寝るのも乙なものかもしれません(笑)

 ドラえもんとミニドラがビーチで砂布団を満喫しています。砂で隠れていない白い部分がこんがり日焼けしていますね。

 ドラえもんの白い部分が日焼けするといえば、昨年友人からもらったハワイみやげのぬいぐるみを思い出します♪ 

f:id:koikesan:20181213142516j:plain

 ドラえもんは蚊に刺されるほど人間的な肌をもった精巧なロボットですから、日焼けするのもまた当然なのでしょう(笑)

こどもの日

 今日は「こどもの日」です。

 そして、ハットリくんの誕生日でもあります。

 そんな記念日にぴったりの品が見つかりました!

 こいのぼりが空を飛び、Qちゃんが柏餅をおいしそうに食べています。なんとも楽しげで、「こどもの日」感が満載の絵柄ですよね。そのうえ、こいのぼりの口のなかにいるのは、本日の主役ともいえるハットリくんです。

 ハットリくん、誕生日おめでとう!! ニンニン!

 このジグソーパズルは、1980年代中盤の学年別学習雑誌のふろくです。先日、実家の押入れにしまってある箱をあさっていたら発掘できました(笑)これを自分が持っていることはすっかり忘れていたのですが、令和初のこどもの日の直前に発掘できて、良いタイミングだったと思います。

 

 これは前にも紹介しましたが、ベトナムで流通しているキャンパスノートです。2年前に知人からいただきました。

 先に紹介したジグソーパズルのこいのぼりはタケコプターで空を飛んでいますが、こちらはおそらく“こいのぼりそうじゅうき(てんコミ6巻「こいのぼり」参照)”の力で飛んでいると思われます。柏餅を食べてますしね♪

 日本特有の風習であろうこいのぼりが、ベトナムのお店に並ぶノートの表紙を堂々と飾っているところがスコシフシギでステキです。

 

  今回紹介したジグソーパズルにもベトナムのキャンパスノートにも柏餅が描かれています。柏餅は“ちまき”と並んでこどもの日の食べ物の代表格です。大まかにいえば、柏餅は関東で、ちまきは関西で食べられることが多いようです。藤子マンガではもっぱら柏餅が登場します。

 F先生もお好きだったのか、Qちゃんやのび太が柏餅大好きと明言するシーンがあります。『新オバケのQ太郎』の「かしわもちを守れ」(F全集1巻)では、Qちゃんが「かしわもち大すきっ」と言い、正ちゃんが「ぼくだって」と応じます。そして、『ドラえもん』の「おすそわけガム」(てんコミ11巻)では、のび太が「かしわもち大すき」と口にします。

 F先生のマンガでは、そんなふうに柏餅が愛されているのです。なんといっても、複数のキャラクターから「かしわもち大すき」とダイレクトな愛の告白がなされているのですから(笑)

 

 柏餅の話をしていたら無性に食べたくなって、近所のコンビニで買ってきてしまいました(笑)ンマーイ!

 

  以下の写真は、藤子ネタではありませんが、こどもの日記念ということでアップします。

 

 一昨日に見た風景ですが、こどもの日らしさがいっぱいに広がっていて晴れやかな気持ちになれました。

 

 これは一昨日どころかもっともっと過去のものです。私がこどものころのこどもの日にはこんなことが生じたのです。小学6年生のときでした。

 

 というわけで、こどもの日をめぐってあれこれ語ってみました。

千代保稲荷を参拝して頭に浮かんだ藤子ネタ

  5月3日(金・祝)、岐阜県海津市千代保稲荷を参拝しました。 

f:id:koikesan:20190503051438j:plain

f:id:koikesan:20190503054447j:plain

f:id:koikesan:20190503053921j:plain

f:id:koikesan:20190503132549j:plain

 お賽銭とともに油揚げをお供えするのが、このお稲荷の習わしです。

  油揚げといって藤子的に思い出すのが、『エスパー魔美』に登場する魔美の愛犬・コンポコです。彼の大好物が油揚げなのです。ドラえもんにとってのどら焼きみたいなものですね。ですから、コンポコのご機嫌を取りたい人は油揚げを手土産に持ってくるのです(笑)

 

  千代保稲荷のような稲荷社に祀られている神様は「稲荷大明神」です。「お稲荷さま」とか「お稲荷さん」と呼ばれることが多いです。

 その稲荷社には、キツネがよく鎮座しています。

f:id:koikesan:20190503055109j:plain

f:id:koikesan:20190503055102j:plain

f:id:koikesan:20160307123810j:plain ご覧のように、千代保稲荷でもキツネが見られます。

 稲荷大明神の眷属(おつかい、従者)がキツネなので、稲荷社にはキツネが鎮座しているのです。

 コンポコは、「虫のしらせ」というエピソードで稲荷大明神のおつかいのキツネに間違われたことがあります。それは、こんなお話です。

   都会のなかでは非常に貴重な“虫の天国”となった空き地にマンションが建つことになった。空き地が失われてしまうことを憂い、なにか嫌な予感もした魔美は、建設会社に乗り込んで社長にマンションを建てないよう直談判。しかし、あっさりつまみ出されてしまう…。この建設会社の社長は迷信深い人物で、稲荷大明神のお告げで空き地にマンションを建てることを決めていた。建設計画を止めるなんて考えられないことだった。

 その社長が、コンポコを稲荷大明神のおつかいのキツネだと思い込んでしまうのです。コンポコは他の動物に間違われるのをとても嫌がる自尊心の強い犬ですが、そのときは魔美の言うことに従って、そのままキツネになりすまします。キツネとして社長の前に出て、魔美のセリフに合わせて口パクをしながらマンション工事の中止を命じました。その命令は、コンポコのことをキツネだと思い込んでいる社長からすれば、稲荷大明神さまのお告げですから、ただちに工事の中止を決定します。空き地は救われることになりました。他の動物になりすますという、コンポコにとっては屈辱的ともいえる行動を彼が取ってくれたおかげです。コンポコありがとう! 

f:id:koikesan:20190504082225j:plain

・「虫のしらせ」は、藤子・F・不二雄大全集エスパー魔美』2巻などに収録されています。

 

 キツネの話題が出たところで、もうひとつキツネ関連の話を…。いま私の脳裏にパッと浮かんだのが、てんとう虫コミックスドラえもん』39巻です。

f:id:koikesan:20190504062519j:plain

 この巻にはキツネが出てくるエピソードが2つ収録されているのです。

 1つは「メルヘンランド入場券」。すでに扉のページにキツネが描かれています。このキツネは、スネ夫が変身した姿です。

 この話では、みんなで22世紀のレジャー施設「メルヘンランド」へ遊びに行きます。メルヘンランドでは入場者が何らかの動物に変身することになっています。どの動物に変身するかは自分で決められず、各自のイメージに近い動物に自動的に変身させられるのです。その結果、スネ夫はキツネの姿になったのでした。

 もう1つのエピソードは「具象化鏡」。具象化鏡は、言葉のうえの表現を具体的に見えるようにするひみつ道具です。たとえば、「時の流れ」とか「まっかなウソ」とか「絶望のどん底」といった表現が作中で具象化されます。そんななか、「キツネにつままれたような」という言い回しも具象化され、突然キツネがのび太の部屋に入ってきてトコトコ近づき、唐突にのび太の口をつまんで部屋から去っていくのです。実際にキツネにつままれてしまうという、キツネにつままれたような出来事が起こったわけです(笑)

 

f:id:koikesan:20190503065118j:plain

f:id:koikesan:20190503063919j:plain

  千代保稲荷は参道にいろいろなお店が並んでいて、それを眺めながら時おり買い食いして歩くのが非常に楽しいです。そんな参道のお店で見かけたドラえもんたちを紹介しましょう。

f:id:koikesan:20190503052040j:plain

f:id:koikesan:20190503064257j:plain

f:id:koikesan:20190503065404j:plain

f:id:koikesan:20190503065747j:plain

f:id:koikesan:20190503070947j:plain

   やはりドラえもんの姿があると、目ざとく見つけてしまいます(笑)

 

皇太子時代の天皇陛下と談笑する藤子不二雄Ⓐ先生

 

f:id:koikesan:20190502024823j:plain

 藤子不二雄ランド『少年時代』5巻(中央公論社、1990年発行)の183ページより、きのう(5/1)即位された天皇陛下が皇太子時代に藤子不二雄Ⓐ先生と談笑されている写真です。映画『少年時代』の試写会(平成2年)のときの一枚です。ほかに、藤子Ⓐ先生が篠田正浩監督や脚本の山田太一さんとともに緊張した面持ちで陛下をお出迎えする写真も残されています。陛下をお招きしての試写会だったのです。会場は虎ノ門ホール、日にちは6月18日のことでした。(6月5日には、ヤマハホールでも試写会がおこなわれています)

 陛下が一般客と一緒に映画の試写会に出席されたのは、この時点では『天平の甍』『オズ』に続いて3度目のことだったそうです。(その後、陛下がほかの映画の試写会に出席されたかどうか、私には知識がありません)

 上映後、陛下は藤子Ⓐ先生に「とてもいい映画でした」と感想を述べられ、出演した子どもたちに「どんなところが大変でしたか」と質問されたのでした。

 

 

 映画『少年時代』の話題が出たところで、こんな写真をアップしてみます♪

f:id:koikesan:20190502142151j:plain

  映画『少年時代』が公開された年に藤子Ⓐ先生からいただいた年賀状です。上半分に『少年時代』のイラストが印刷され、さらに、アシスタントさんの直筆文字で「是非観て下さい!」とあります。この年に予定されていた藤子Ⓐ先生関連の事象で最大最高のトピックが映画『少年時代』公開であったことを物語っています。

 前年の年賀状は昭和64年(1989年)に届いたので、この1枚が平成初の藤子Ⓐ先生から届いた年賀状ということになります。