藤子A先生がもう一本描きたい作品とは!?

別冊映画秘宝「平成の時代劇オールガイド」洋泉社/2004年11月18日発行)に、『先生、時代劇の魅力って何でしょう?』と題された藤子不二雄A先生のインタビュー記事が載っている。そのなかで藤子A先生は、子どもの頃に見た時代劇の思い出や、好きな時代劇映画の魅力、テレビの時代劇に出演したときのエピソード、黒澤映画『用心棒』をマンガ化したきっかけなどを、時代劇への愛情たっぷりに語っている。
 当記事で私がとくに関心を持ったのは、インタビューの最後で藤子A先生が、「今もう一本書きたい時代劇があるんです。実現可能か検討中で。これは、凄い企画なんですよ(笑)」とコメントしていることだ。
 先生は、今年の「キネマ旬報」7月下旬号で、「実はもう一本だけ製作したい映画の企画がある。できたら近い内にそれをまず漫画化し、それから映画化したい(!?)と思っている」と述べている。
キネマ旬報」で言及された「実はもう一本だけ製作したい映画の企画」と、「平成の時代劇オールガイド」で語られた「もう一本書きたい時代劇」が、同一のものなのか別個のものなのか分からないが、とにかく藤子A先生がそのような大きな企画を構想しているというだけでも期待が膨らむし、もしそれが実現したらと思うとさらに胸が躍る。