藤子不二雄難問テスト(解答編)

 上の記事中で出題した難問テスト問1〜問9の解答です。()内は、その解答の情報ソース。



問1 『ひっとらぁ伯父サン』
(「アニメ―ジュ」昭和59年2月号)
 藤子両先生と宮崎駿監督による座談会の中で、藤子A先生が、宮崎監督と自分らでは「悪を悪として描ききれない」ところが資質的に似ている、と発言したのを受け、宮崎監督は『ひっとらぁ伯父サン』は傑作だ、あれにはほんとに毒があった、と述べた。



問2 死ぬ
(「小学三年生」昭和41年12月号)
 どのように死ぬのか分からないが、スーパーマン(バードマン)は「もし人に気づかれれば、きみは死ぬ!」とみつ夫を脅している。ちなみに、この話では、コピーロボットが「ソックリロボット」と呼ばれている。



問3 おとしだま
(「よいこ」昭和45年1月号)
 セワシが「おとしだまにどらえもんをあげる」と言うと、のび太は「いらないよ そんなへんなの」とつれない返事。



問4 『惑星ソラリス
(「別冊新評」昭和52年夏号)
 藤子・F先生はこのとき、エンドタイトルになって急に目覚め、眼を見開いてスクリーンを観ていたという。



問5 『クォ・ヴァディス
(「週刊文春」平成4年1月16日号)
 藤子・F先生は、『クォ・ヴァディス』を読むことで、遠い国の遠い過去を臨場感たっぷりに覗き見たいという「タイム・トラベル疑似体験」願望が満たされたという。またF先生は、岩波文庫版の『クォ・ヴァディス』を「ぜひ読みなさい」と娘さんにプレゼントしたことがある。



問6 ガチャ子
(「ビッグコミック」昭和53年4月25日号)
 園山俊二氏の愛犬ガチャ子は、かつて「ビッグコミックオリジナル」の表紙モデルだったらしい。『ドラえもん』のガチャ子は、連載初期に5回登場しただけの幻のアヒル型ロボット。ガチャ子が登場するエピソードはすべて単行本未収録。



問7 『タップタップのぼうけん』
「よむ」平成5年6月号)
『タップタップのぼうけん』は、「たのしい三年生」昭和32年9月号〜昭和33年3月号に連載された絵物語。その絵を藤子・F先生が担当した。文は久米みのる氏。



問8 『フクちゃんの潜水艦』
(「キネマ旬報」昭和58年1月下旬号)
 藤子先生が初めて観た「カラー」のアニメ映画は、ディズニーの〝シリー・シンフォニー〟シリーズと『ガリヴァー旅行記』だったとのこと。



問9 長養庵
(「ビッグコミック」昭和53年9月25日号)
 藤子A先生の名作『少年時代』には、この長養庵をモデルにした「光禅庵」という尼寺が出てくる。「光禅庵」というネーミングは、A先生の生家である曹洞宗のお寺「光禅寺」から取ったものだろう。


 
 ※この解答は、5月25日(水)に発表しました。