にんじゃパットリくん!?

koikesan2007-04-15

 画像は「にんじゃパットリくん」フーセンガムの包み紙である。
 1980年代に買ったもので、言うまでもなく「忍者ハットリくん」のパチモン品だ。名古屋市の外山商店というところから発売されていたので、愛知県とその周辺を中心に出回ったものではないかと勝手に推測している。


パットリくん」というネーミングセンスが、ローカルな安っぽさとパチモンのうさん臭さを同時にたっぷりと醸し出していて、まことにユルい気分にさせてくれる。忍者ハットリくんの「パクリ」「パロディ」「パチモン」であることを意識して「パットリくん」と名付けたのなら分相応の自覚症状があろうというものだが、これを作った側は「忍者ハットリくんなんて知らない」と無理な主張をするかもしれない(笑)

赤い渦巻きほっぺを黒い2本の曲線に変えることで、本家のハットリくんとの同一性を微妙に回避しているところなんて、パチモンらしい妙技を見せつけてもらえた感じだ。


 ガムに合成着色料をばっちり使っていて、どこか体に悪そうな雰囲気を漂わせている。その雰囲気に触れていると、駄菓子を食べるときに添加物のことなんてかまっていられるか、と少しおおらかな気持ちになれる(?)


 現在のように版権管理が厳しくなってくると、こうしたいかにもなパチモンが出回る余地は相当狭いだろうなあ… パチモン自体はよろしくないものだろうが、こういうものを見ていると牧歌的な脱力感にみまわれて、微妙に心地よいのだ。