浜田ブリトニーの描線はAタッチ!?

 今月4日頃に「ジャンプスクエア」2010年1月号が発売されました。藤子A先生の連載コミックエッセイ『PARマンの情熱的な日々』は第26回。「スポーツ大好き人間で〜す!」というサブタイトルの通り、A先生が子どもの頃から現在までに体験したスポーツが紹介されています。
 このなかで、A先生が「ホースシュー」という競技のマスコットキャラクター「U馬くん(ユーマくん)」をデザインした、と書かれていますが、私は一時、このU馬くん関連のグッズやパンフレットが欲しくて探していたことがあります。残念ながらいまだに入手できないままなのですが…
週刊漫画サンデー」から札幌冬季オリンピックのルポを頼まれたことがある、という話も紹介されています。このルポとは、「週刊漫画サンデー」1972年2月26日号に掲載された『漫画ルポ・札幌オリンピック』という全13ページの作品のことです。A先生1人で描いたものではなく、園山俊二先生、福地泡介先生との共同作品です。A先生は、スピードスケート、アイスホッケー、距離競技のルポ漫画を担当。見開きで描かれた「開会式」の1コマは、3人の漫画家の筆が入っています。



 本とコミックの情報マガジン「ダ・ヴィンチ」2010年1月号の「あの人が選ぶ今年の3冊!」というコーナーで、ホームレス漫画家としてテレビにもよく登場する浜田ブリトニーが、最も尊敬する人物としてA先生の名を挙げ、最強のマンガということで『まんが道』をお薦めしています。(小さな記事ですが)
ビッグコミックスピリッツ」2008年4月14日号にA先生とちばてつや先生と浜田ブリトニーの鼎談が掲載されて、それを読んでブリトニーが『まんが道』の影響で漫画家を目指したことを知ったのですが、今回の記事には「あたしの絵のオールド感はA先生の線の太さをマネしてるんですよぉ」という発言があって、たしかに彼女の描く『パギャル!』は線が太いなあ、と納得しました^^ ブリトニーは『まんが道』の内容に触発されたのみならず、A先生の描線にも影響を受けていて、しかもそれを自分の創作に自覚的に活かしているんですね。