東京学芸大学現代文化研究会「F」6号

 東京学芸大学・現代文化研究会のゼミ雑誌「F」6号(2010年5月23日発行、500円)を献本していただきました。
 この号に、私のエッセイ「藤子不二雄Aマンガから暴力を読む」がゲスト寄稿として掲載されているのです。

 昨年上梓した拙編著『藤子不二雄Aファンはここにいる Book1 座談会編』(社会評論社)に論者の一人として参加していただいた鈴木さんが同ゼミのメンバーで、その縁もあってゼミ誌「F」にコラムでも書きませんかと声をかけてくださいました。
 今号の特集は「暴力」。私はその「暴力」というテーマに藤子Aマンガを絡めて文章を書きました。鈴木さんご自身も、「藤子・F・不二雄作品における「抑圧」された少女表象――「女のおばけ」という〈暴力〉」という論文を寄せておいでです。鈴木さんといえば、この前当ブログで紹介したブルボン小林さんのマンガ語り本『マンガホニャララ』(文藝春秋社)所収の「「死」よりも「消える」 もっと本質的に怖いこととして」という藤子Fマンガをテーマにした文章のなかにお名前が出てきます。

 
 東京学芸大学現代文化研究会は、サブカルチャーの学際的な研究を主たる活動としており、そのゼミ雑誌「F」の各号にはマンガやアニメ、映画、小説をはじめとしたサブカルチャーに関するアカデミックで刺激的で活きの良い論文がいくつも掲載されています(創作もあります)。この第6号には、サブカルチャー作品で表現された暴力をテーマにした緊密な論文が5点収録されています。そんななかにあって私のエッセイはあまりにもプリミティブでなんだか恥ずかしいのですが、常に素朴な地点からものを考えるという私の知的態度がここにも表れているのだと前向きにとらえておきましょう(笑)


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マンガホニャララ

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藤子不二雄Aファンはここにいる〈Book1〉座談会編

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