きのう、『のび太の月面探査記』4度目を観ました!
この映画はほんとうに好きなところがいっぱいで、どこから言及したらよいのかわからなくなるくらいですが、思いつくままに少し箇条書きしてみます。
・ロジカルな物語構成と情を揺さぶる演出のバランス
・「異説」という概念の提示とそれをめぐる知見・アイデア
・新たな世界の創造シーン(創世記モチーフ)と創られた世界のセンス・オブ・ワンダーな光景
・「想像力」「友情」という端的なキーワードとその語に関連した登場人物たちの心理・思考・訴え
・映画のしょっぱなに登場する月面探査機の名称が「ナヨタケ」であることから始まって、作品全体にちりばめられた竹取物語オマージュ
ゲストキャラクターが大勢登場しますが、それぞれに見せ場があってそれぞれの魅力が引き出されているのもいいです。ノビット、ウサギ怪獣、大勢のムービットたちも、ルカ、ルナ、アルをはじめとしたエスパルたちも、ツキノワリクガメのモゾも、み~んないとおしい!そんなゲストキャラたちとレギュラーキャラの関係の築き方やコンビネーションにもときめく!!
ラスボスのディアボロがまとう、こってりとした悪役感もいい。怖そうで強そうで偉そうで嫌な性格そうで、悪者の凄みをわかりやすく放っています。『のび太の海底鬼岩城』のポセイドンを彷彿とさせます。
野比家のお月見シーンもよかったなあ。そして、映画ドラえもんシリーズの魅力である異世界での飲食シーンが3度ほどあったのもいい。ウサギ王国で受けたおもてなし、エスパルのコロニーのティータイム、カグヤ星に向かう宇宙船の中ではノビットがくれた餅で腹ごしらえ!こんなに飲食シーンがあるなんて大サービスですよ♪
この映画の好きなところはほかにもいろいろとあるけれど、キリがありませんし、あんまり具体的な話はネタバレ防止のため今は避けておきます(笑)