「大むかしの海 はじまりの世界」(全3種)のカプセル自販機を見かけ、「アーケロンが出てほしい~!」と願いつつ回してみたら一発で出てくれました。
アーケロンは、『ドラえもん』の「大むかし漂流記」(てんとう虫コミックス17巻などに収録)での登場の仕方がショッキングな、大昔の大きな海亀です。
同じカプセルにアンモナイトがセットで入っているのも嬉しいところ。『大長編ドラえもん のび太の恐竜』にのび太らが白亜紀の海で泳いで遊ぶシーンがありますが、このセットはその白亜紀での海水浴シーンにアーケロンとアンモナイトの両方が登場することを思い出させてくれます。
てんとう虫コミックス『大長編ドラえもんVOL.1 のび太の恐竜』でいえば、63〜64ページにアンモナイトが、64〜65ページにアーケロンが登場します。つまり、64ページに関してはアンモナイトもアーケロンもいるのです。この2種類の古生物が『ドラえもん』とは関係のない商品でセットになって出てくるなんて、じつに心がくすぐられるではないですか!
ちなみに、「大むかし漂流記」で小島のような巨大亀に遭遇したのび太は「プロガノケリスとかアーケロンとか……」と言いますが、この話のなかでその巨大亀の種類ははっきりと特定されていません。
特定されていないものの、プロガノケリスは体長1メートルくらいの陸生・植物食の亀だったようですから、「大むかし漂流記」でのび太とドラえもんを襲ったあの巨大な肉食の海亀はアーケロンだった、と勝手に思っています。あの亀は、甲羅や脚などビジュアルだけ見るとアーケロンよりプロガノケリスに近い気もしますし、じっさいはプロガノケリスでもアーケロンでもない別の古代海亀だった可能性もありますが、私のなかでは、あれはアーケロンなのです(笑)
それにしても、あの非常事態のなかで「プロガノケリス」なんて名前がパッと出てくるのび太の古生物知識がすごい!
そして、「大むかし漂流記」のなかでも大長編『のび太の恐竜』のなかでも、のび太が海面に浮かぶアーケロンの甲羅を当初は小島と思い込んでしまうところも面白いです。(「大むかし漂流記」では、ドラえもんもアーケロンの甲羅を小島と思ってました・笑)
そのおかげで、私のなかではアーケロンというと「小島と間違われる亀」のイメージが強いのです。