建国記念の日に『ドラえもん』を読む

 本日(2/11)は建国記念の日です。

 当ブログでは、過去に次のような建国記念の日関連の記事を書いております。

 

 ■2009-02-14 「建国記念の日」と『のび太の日本誕生』と山岸凉子日出処の天子

 https://koikesan.hatenablog.com/entry/20090214

 ■2017-02-12 「おこのみ建国用品いろいろ」

 https://koikesan.hatenablog.com/entry/20170212

 

 さて…

 『ウメ星デンカ』の「ウメ星記念日」(てんとう虫コミックス1巻などに収録)によれば、ウメ星の建国記念日(ウメ星節)は11/2です。

 この11/2という日付設定は、日本の建国記念の日である2/11の月/日をひっくり返したものではないか…と個人的には思っています。

 2/11はかつての紀元節、11/2はウメ星節、というわけです。

 

 11/2の翌日が文化の日(かつての明治節)なので、そこからウメ星節の日付を設定したのでは…という見解もあります。

 「ウメ星節(11/2)とウメ星国王の誕生日(3/9)は、それぞれ手塚先生と安孫子先生のお誕生日の前日に設定されています」というご意見もいただきました。

 なるほど。藤子・F・不二雄先生は、紀元節明治節の両方を念頭に11/2をウメ星節と決めたのかもしれませんね。 それも加味すると、ウメ星節の日付(11/2)はなんだかけっこう意味深い数字なのだなあ、と思えてきます。

 

 そんな本日、のび太が“のび太国”を建国するエピソード「のび太の地底国」(てんとう虫コミックス26巻などに収録)と「おこのみ建国用品いろいろ」(40巻などに収録)の2本を再読しました。

 「のび太の地底国」では、首相に就任したのび太が良い政治をしようと高い志を抱くものの、その志はあっという間に落ちていきます。不満を訴える国民がいれば「逮捕する」などと脅して無理やり従わせる独裁者と化すのです。暴政に怒った国民は、のび太政権を打倒すべくクーデターを起こすことに…。

 学校の勉強がきわめて苦手なのび太ですが、首相になったのび太は国会で「平和な国をきずこう」と立派な演説を披露し、自分の判断で大臣を任命し、「みんなで助けあうのが民主主義」と唱えたりもして、なかなか意外な政治センスを見せてくれます。その政治が招いた結果はひどいのですが😅

 

 「おこのみ建国用品いろいろ」は、建国にあたって国旗や国境を決めていき、国境警備隊、亡命、不法入国、外交官、輸入などの概念も出てきて、国とは何か?という素朴な問いを改めて意識させられます。国を乗っ取られるとか、国の領土を広げようとするとか、そうした展開にもなります。そういうことをあくまでもギャグとして描いています。

 

 結局どちらの“のび太国”も超短命国家に終わってしまいます。

 今日はこの2本を読むことで、お手軽に疑似建国体験を味わってみたのでした(笑)

 

 ※追記

 今日たまたま通りかかった店でビンゴ大会をやっていて、景品にドラえもんグッズがいろいろと用意されていました。私はただ通りかかっただけで、ビンゴに参加していませんが…。