『写真でみる 戦後名古屋サブカルチャー史』でオバQブーム・ドラえもんブーム時代の名古屋の様子が見られる

 『写真でみる 戦後名古屋サブカルチャー史』(風媒社、2023年9月29日発売)を書店で見かけて購入しました。

 今は無き夕刊紙「名古屋タイムズ」の報道写真によって戦後名古屋のサブカルチャーを時系列で振り返った本です。時代的には、戦後から昭和の終わりにかけてを扱っています。

 

 藤子ファンとしては、オバQブームとドラえもんブームのページがあるのが見どころです。

 オバQブームのページは、「【昭和41年】ぼくは、オバケのQ太郎」との見出し。「Q料上げて」とメーデーでQちゃんの絵を使って訴える人の写真や、Qちゃんの着ぐるみが盆踊りに飛び入り参加したときの写真などが掲載されています。どの写真も当時の名古屋で撮影されたもの。

 昭和40年11月名古屋市内の小中学生200名を対象に人気漫画ランキングを調査した結果、テレビ部門でも雑誌部門でも『オバケのQ太郎』が1位を獲得したことも紹介されています。

 ドラえもんブームのページの見出しは「【昭和54年】ドラえもん人気、爆発」。同年11月名古屋市栄の松坂屋に開設されたドラえもんコーナーの写真が載っています。

 藤子関連のページはそのくらいではありますが、オバQブーム、ドラえもんブームの最中の名古屋の様子を写真で見られるのがよいです。

 

 「手塚治虫と名古屋」というページもあります。手塚先生がしばしば名古屋を訪れたということで、3つの手塚先生来名エピソードが紹介されています。