アニメ『ドラえもん』で「45年後…」放送


 本日、アニメ『ドラえもん』で「45年後…」が放送された。原作の筋や味わいを損なうことなく、アニメ独自のセリフや演出をほどほどに加味して、全体的にうまくまとまっていると思った。これを観て、涙をぼろぼろこぼすほど大感動することはなかったが、何かあたたかなものがほんのりと胸のうちに生じてくるのを感じた。
 今回のアニメでは、〝大人になり親になることでわかる、子どもだった日々の大切さ・ありがたさ〟という感覚が強調されていた。ラストシーンで45年後ののび太が現在ののび太贈る言葉も、原作にあったようなセリフに上乗せするかたちで「人にはね、そのときはわからなくても、あとになって、幸せだなぁ、と思えることがあるんだよ。たとえば、親になってみて初めてそれに気づくとかね……」というくだりが加えられていた。
 個人的には、好みの作画監督である富永貞義さんが「45年後…」を担当してくれて嬉しかった。


 本日の放送で、30分レギュラー番組としての現体制『ドラえもん』はラストとなった。来週は1時間のスペシャル番組で「ドラえもんに休日を!?」が放送され、これが現体制『ドラえもん』の最終作となる。そう思うと、寂しいような感慨深いような、しみじみとした感情がこみ上げてくる。