『踊ルせぇるすまん』にトキワ荘が登場

koikesan2005-12-27


 本日発売の 「週刊漫画サンデー」1月10日+17日新年特大合併号に、『踊ルせぇるすまん』の最新作「あのトキワ荘に灯がともった」の巻が掲載されている。全15ページ中、初めの3ページが4色カラーだ。


 今回はそのサブタイトルからも分かるように、トキワ荘が舞台となっている。喪黒福造が東京都豊島区南長崎のトキワ跡地前に立ち、トキワ荘ファンの少年と出会うところから話が始まる。トキワ荘跡地の近くで現在も営業中の中華食堂「松葉」も作中に登場し、その店内でトキワ荘ファンの少年が喪黒に向かって「コミックの聖地をバカにするんですか!」と怒りをぶつける場面は心に響いた。私もこれまでに数度トキワ荘跡地や松葉を訪れ〝いかにもファン〟という行動をとったことあるので、今回出てきたこの少年と自分の姿が重なって見えた。


 この話ではトキワ荘跡地ばかりでなく、藤子先生たちが住んでいた時代のトキワ荘も描かれ、ファンにはサービスシーン満載の一作となった。現在のところ藤子A先生唯一の連載作品『愛…しりそめし頃に…』の世界ともダブって感じられた。


 トキワ荘ファンの少年は、トキワ荘グループのマンガ家のなかでも赤塚不二夫先生がいちばん好き、という熱烈な赤塚ファンだった。藤子A先生が今回こうして赤塚ファンの少年を登場させたのは、10月15日青梅赤塚不二夫会館でトークイベントをしたことが動機となっているのだろうか。




 不定期掲載の『踊ルせぇるすまん』、次回はいつの登場となるだろうか。ゴールデンウィークあたりの合併号に期待を寄せているのだが…



※関連エントリ
藤子不二雄A×赤塚夫人対談イベント」
 http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20051016

「松葉とトキワ荘跡地と哲学堂公園
http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20040925