小学館から「藤子・F・不二雄大全集第2期刊行のお知らせ」という封書が届きました。
「「藤子・F・不二雄大全集」第1期通販ご購読のみなさまへ」「『藤子・F・不二雄大全集』第2期刊行のご挨拶」という挨拶文、第2期の折りたたみカラーチラシ、『のび太の恐竜』第1回扉絵のポストカードが入っていました。
第2期全巻申し込みが6月25日から始まります。全巻購入申込者特典は、すでに発表されているとおり「F VOICE（エフヴォイス）」です。CDと特製ブックレットのセットで、CDには、F先生が漫画賞の授賞者に向けて語った秘蔵のスピーチが収録され、ブックレット（カラー32ページ）には当時のスピーチの模様や漫画製作の過程がわかる資料・画稿、仕事場の未発表写真などが掲載されます。また、8月25日までに全巻購入申し込みをすると、特製オリジナルポストカード5枚セットがもらえます。なんとか8月25日までに申し込まねば…
今回「F VOICE」の内容を知って、ますます期待が膨らみました。F先生の秘蔵スピーチだけでも貴重だしいろいろと啓発されて聴きごたえがありそうなのに、そのうえレアな資料満載のカラー32ページのブックレットもセットだなんて！ まだ申し込んでもいないのに、今から届くのがとても楽しみになりました（笑）
第2期全33巻の刊行ラインナップも発表されています。
2010年
8月
ドラえもん９
オバケのQ太郎６
21エモン１
9月
大長編ドラえもん１
少年SF短編１
パジャママン（同時収録：きゃぷてんボン、とんでこいようちえんバス）
11月
ドラえもん11
Uボー
ミラ・クル・１（同時収録：宙ポコ、宙犬トッピ）
12月
オバケのQ太郎８
21エモン２（同時収録：モンガーちゃん）
ドビンソン漂流記
2011年
１月
大長編ドラえもん２
モッコロくん（４じげんぼうＰポコ、パパは天さい！、ぞうくんとりすちゃん、つくるくん、パン太くん）
３月
ドラえもん12
オバケのQ太郎10
みきおとミキオ（同時収録：バウバウ大臣）
４月
ドラえもん13
少年SF短編２
仙べえ
６月
ドラえもん14
初期少女・幼年作品（ゆりかちゃん、光公子、バラとゆびわ、よるの王子さま、おやゆびひめ、ほか全19タイトル）
注目するところだらけで何から言及していけばよいのか困るほどですが、第2期ラインナップのうち今回の「お知らせ」で新たに発表された作品をまず挙げてみましょう。
『きゃぷてんボン』『とんでこいようちえんバス』『Uボー』『ミラ・クル・１』『モンガーちゃん』『パパは天さい！』『ぞうくんとりすちゃん』『つくるくん』『パン太くん』『仙べえ』『ゆりかちゃん』『光公子』『バラとゆびわ』『よるの王子さま』『おやゆびひめ』…です。
このうち『とんでこいようちえんバス』『Uボー』『モンガーちゃん』『つくるくん』『パン太くん』『ゆりかちゃん』『光公子』『バラとゆびわ』『よるの王子さま』は、単行本初収録のタイトルになります。『Uボー』はオールカラー版で刊行！ この作品は1976年から79年にかけて「毎日こども新聞」で毎回4色カラー2ページという体裁で連載されたもので、以前から『Uボー』のオールカラー単行本が出てほしいなあと夢見ていました。それだけに、全集でのオールカラー版刊行は非常に嬉しいニュースです。
藤子A先生との合作で「週刊少年サンデー」に連載した『仙べえ』も登場です。この作品は大都社のスターコミックスから単行本全1巻が出ていましたが、とっくに絶版で、しかもン万円という高額プレミアがついていたので入手困難でした。それがF全集から刊行されることで手軽に全話読めるようになるわけです。（『仙べえ』は、双葉社パワァコミックス『ドビンソン漂流記』2巻の巻末にも2話だけ収録されていました）
『初期少女・幼年作品』もとても素晴らしいです。全19タイトルが収録されるとのことですが、一度も単行本に収録されたことのないレアな初期作品が目白押しになりそうな気配です。F先生の初期少女・幼年マンガの清潔感漂うかわいらしさ・あたたかみのある品のよさをじっくりと堪能できることでしょう。心が洗われるような読書体験になると思います。
第2期は1期と比べマイナー作品がぐんと増え、マニア心をくすぐってくれます。そのうえ、『ドラえもん』『オバケのQ太郎』『大長編ドラえもん』などメジャー作品の刊行もあり、『21エモン』『チンプイ』のようなアニメ化されたことのある作品もあって、ラインナップのバランスが抜群です。
以前、ファンサークルの会誌に『とんでこいようちえんバス』と『パン太くん』のイラストを描いて投書したことがあるので、単行本初収録決定記念としてそのイラストを再録します＾＾
『とんでこいようちえんバス』は「おともだち」1975年4月号に掲載。全4ページ、4色カラーのかわいらしくて色彩の美しい作品です。2〜3ページ目の見開きが壮観！
『パン太くん』は、『べんきょうまんがパン太くん』として「小学一年生」1973年1〜3月号に連載（F先生がご自身で執筆したのは1月号のみ）。
