手塚治虫記念館で『東京シャッターガール』2巻発売記念イベント!

 26日(土)、宝塚の手塚治虫記念館を訪れました。『東京シャッターガール』2巻発売記念・桐木憲一ミュージアムトーク観覧が主目的でした。手塚治虫記念館に行くのは、たしか5回目くらいだったと思います。
 
 
 
 
 
 
 トークショーでは、手塚治虫先生のご長女・手塚るみ子さんが聞き手となり、『東京シャッターガール』が「漫画ゴラク」で連載されることになった経緯や、「宝塚市合宿編」の舞台裏エピソード、舞台となる街の取材方法などなど、興味深いお話の数々が披露されました。
「この作品はドキュメンタリーのような感覚で描いている」「ある意味風景が主人公のような作品なので、風景の描写にはこだわっている」といったお話が特に心に残りました。
「好きな手塚マンガは?」との質問に対しては「自伝的作品が好きだけど、選べない」といった答え。あまりにも偉大な存在で作品数も膨大な手塚先生ですから、その前では圧倒されるばかりで、何か一つの作品を選ぶのが憚られる気持ちは私にもわかります。
宝塚市合宿編」の取材旅行中に大きなヘビを見つけたるみ子さんが、そのヘビを手づかみしようとした…というエピソードも聴けました。「さすが、子どものころ虫捕りに熱中された手塚治虫先生の娘さんだ!」と妙なところで感心(笑) 取材中ふと会話に出てきたような、資料にもないような言葉を拾い上げて作品の中で使っている桐木さんに、るみ子さんは感嘆したそうです。
 お客さんからの質問コーナーでは、制作スケジュールや創作の技法に関する話も。1時間があっという間に感じられました。
 
 トークショーが終わると次は桐木さんのサイン会です。お客さん一人一人と気さくに言葉を交わしながらの和やかなひとときでした。私も整理券をゲットして列に並びました。
 
 これが『東京シャッターガール』2巻にいただいた桐木さんのサインです! 下書き付きで主人公の歩ちゃんを描いてくださっています。「下書きはあえて残した」と桐木さんがおっしゃっていました。


 
 サイン会のあと、桐木さん、るみ子さん、友人たちと記念撮影!

 
 夜は、ありがたいことに桐木さんとるみ子さんに誘っていただき、手塚先生が結婚式を挙げられた宝塚ホテルでお食事させていただきました! 
 
 
 手塚先生が宝塚にお住まいのころ、手塚家はこのホテル館内のフランスレストラン「プルミエ」でよく食事をされていたそうです。
そんな手塚先生ゆかりの由緒あるホテルで手塚先生の娘さんと食事できるなんて、もうたまりません(涙) 感動が大きすぎて頭がクラクラして卒倒しそうでした。
 食事の前には、手塚先生が披露宴を挙げられたと思われる空間にるみ子さんが案内してくださいました。
 
「す、すごい! こ、ここで手塚先生の結婚披露宴が行われたんだ!!」と感無量でした。(ホテルの支配人が「手塚先生が披露宴を挙げられたスペースはここではないか」と推測されいるのですが、当時の支配人ではないこともあって確かなことは言えないそうです)
 そうして、るみ子さんのご著書『こころにアトム』にサインを書いていただきました。
 
 宛名を「高ちゃんへ」って書きましょうか(笑)とおっしゃいながら、実際は「高広さんへ」と書いてくださいました。


 トークショーには桐木さんのお父様も山口県から駆けつけ、食事にも同席されました。桐木さんがどんな少年だったか、漫画家になると言って上京した桐木さんへの思いなどを語ってくださいました。この日、息子さんの晴れ舞台をご覧になったお父様、さぞかし感慨深かったことでしょう。素敵なお父様でした。
漫画ゴラク」の編集者の方も同行されていて、いろいろと興味深いお話をうかがえました。

 
 宝塚で文字通りお宝のような体験ができました!
 桐木さん、るみ子さんはじめ当日お会いした皆様、ほんとうにありがとうござました。