先日、友人との会話のなかにグリプトドンが出てきたので、こんなふうに記念撮影してみました(笑)
このアルマジロみたいな、あるいはリクガメみたいな動物がグリプトドンです。
見てのとおりなかなかユニークな姿をしたグリプトドンですが、架空の動物ではありません。
かといって、いま実在している動物でもありません。
かつてこの地球上に生きていた、いわゆる絶滅動物の一種です。
私がこの動物の存在を知ったのが……
藤子・F・不二雄先生の『大長編ドラえもん のび太と雲の王国』を読んだときです。
ドラえもんとのび太が雲の下に降りてみると、そこはものすごい吹雪にみまわれる山の頂上でした。その過酷な環境のなかでいきなり姿を現したのがグリプトドンだったのです。
グリプトドンは、背中に人間の子どもを乗せてゆっくり歩いていました。
ドラえもんとのび太は、その時点ではこの動物がグリプトドンだとはわからず、変温動物の亀がこんな寒いところを動きまわれるはずがない、と驚き、不思議がります。
のび太は「あれはミミガメ」と勝手に名付けましたが、ドラえもんが宇宙完全大百科で調べてみると、それは亀の仲間ではなく、すでに絶滅した哺乳類・グリプトドンだと判明しました。
宇宙完全大百科によると、グリプトドンはこんな動物です。
「カメににているが装甲貧歯目とよばれる哺乳類である。始新世に現れ北米南部・南米に分布。完新世(今から六千年前)に人類に狩りつくされ絶滅…」
その後、物語が進むにつれて、どうして絶滅動物のグリプトドンが現代に生き残っていて、なぜ吹雪の山頂で人間の子どもを乗せて歩いていたかが明らかになっていくのでした。