トキワ荘マンガミュージアム「藤子不二雄Ⓐのまんが道展」(今年2月の話です)

 ↓当ブログのこちらの記事で、2月13日に藤子・F・不二雄ミュージアムへ行ったことをレポートしました。

 https://koikesan.hatenablog.com/entry/2023/10/21/174440

 

 この日の前日(2月12日)には、トキワ荘マンガミュージアムも訪れています。

 ですが当ブログでレポートしそびれていたので、今になってようやくレポートしようと思います(笑)

 

 

 昨年11月12日からトキワ荘マンガミュージアムで「藤子不二雄Ⓐのまんが道展」が始まっていました。早く行きたくてしょうがなくて、いてもたってもいられない思いでしたが、遠征する機会をなかなか得られず、ようやく行けたのが2月12日だったのです。

 精巧に復元されたトキワ荘の建物の中でトキワ荘を世に広めた最大の立役者である藤子不二雄Ⓐ先生と『まんが道』の企画展を開催するなんて、最高最適最良の絶好ロケーションです。展示場所と展示内容がすばらしくマッチした企画展なのです。

 

 

・入場時ランダムに特製の缶バッジ(全9種)がもらえました。私はこれ♪

 

 

 キシキシ鳴る階段をのぼって2階へ。

 若かりし頃の漫画家たちが日々を暮らした風景を眺めました。

・共同炊事場です。ここに来るたびに、細部までこだわって再現した情景に見入ってしまいます。隅々まで見ておきたくなります。

 

 

トキワ荘時代の藤子Ⓐ先生が描いたサインとXくん。地元の方が子どものころトキワ荘を訪ねてもらったものです。超ド級のお宝ですね。

 

 

・14号室の風景です。満賀道雄才野茂が机に向かっています。

 ほかのどんな音も立ち消え、静謐のなかカリカカリカリとペンを走らせる音だけがかろうじて耳に伝わってきてそうな、このうえない絶景。藤子ファンにとってはトキワ荘2階の全風景のなかでも最高に胸の熱くなるスポットです。

 

 

・この尊すぎる絶景に自分が混入してしまうのはだいぶ気が引けるところもありましたが、満賀&才野と一緒に執筆しているつもり……にならせていただきました。もったいなくもありがたい瞬間です。

 

 2階の風景をひとおり鑑賞して、エレベーターで1階に降りました。

 いよいよ、今回の最大の目的である「藤子不二雄Ⓐのまんが道展」の展示室へ入ることに!

 両開きの自動ドアを見事に活かした入場口から胸が躍りました。今まさに聖域へ足を踏み入れるんだ!しかも満賀&才野といっしょに!という格別の高揚感を味わえました。

 高岡に帰省し原稿を大量に落とした満賀と才野。自分らのまんが道はこれで閉ざされたのだと失意の日々を過ごしていた二人のもとに、テラさんからこんな手紙が届きます。

 もう一度トキワ荘へ戻ってこい!

 満賀と才野は、もう一度だけチャンスがあるかどうか頑張ってみよう、と再び上京し、トキワ荘の玄関前に立つのでした。「藤子不二雄Ⓐのまんが道展」の入口ドアに使われていたのは、そのシーンの図版です。

 

 

・入場するとすぐ、藤子Ⓐ先生と藤子Ⓐキャラたちがにぎやかにお迎えしてくれました!

 

 

藤子不二雄Ⓐ先生をはじめ各先生がたの若かりしお姿をおさめた写真がたくさん展示されていました。1枚1枚見ていると、自然と涙がこぼれそうに……。

 とくに、安孫子先生と藤本先生が共に写ったシーンを見ると胸の奥にまでグッと響いて、嬉しくなったり感傷的な気持ちになったりたまらなくなったり。心が揺り動かされました。

 

 

・『まんが道』の生原画も展示されていました。うっとりです。

 

 

・最初のところに展示されている『まんが道』すごろく。これは小型化して売ってもらいたいくらい!

 

 

 ほかのさまざまな展示を一気にアップします♪

・藤子Ⓐ先生が『まんが道』で駆使した多彩な表現が解説されているし、トキワ荘時代の藤子Ⓐ作品の年表を一望できるし、小規模な企画展ながら『まんが道』の世界をぜいたくに満喫した気分になれました。

 展示室内はすべて撮影OKというのも、控えめに言って最高でした。

 

 

・「藤子不二雄Ⓐのまんが道展」を鑑賞した興奮が止まらない精神状態でオリジナルグッズを買い物したものですから、レジで合計金額を計算してもらってちょっとびっくり。魅惑的なデザインのマグカップや大きなサイズのハンカチがとても欲しかったので、無事入手できてよかった!

 

 

トキワ荘マンガミュージアムを出て「ふるいちトキワ荘通り店」に寄ると、トキワ荘商店街会長で同店の大家の小出さんや、トキワ荘マンガミュージアムの館長さんらがいらっしゃったので、ちょっと歓談させていただきました。

 調子に乗ってチューダーを3杯も飲んでしまった(笑)ンマーイ!

 

 

・夜のトキワ荘マンガミュージアムも風情があります。

 それぞれの部屋の窓からこぼれる灯のもとで若き漫画家たちが情熱を燃やして机に向かっているのだろうな、と想像をかきたてられます。

 

 このあと下北沢へ移動し、パピやロコロコの故郷の星をちらりと思い出させる名前のお店でスープカレーを食べました。

 

 充実の一日がこうして幕を閉じていったのでした。