「熱血!!コロコロ伝説」創刊!


 25日(金)、いよいよ「熱血!!コロコロ伝説」が創刊となった。すでに昨日の時点で書店に並んでいるところが多かったようだが…
 今回発売されたのは、Vol.1(1977〜1978)と、Vol.6(1987〜1988)の2冊。
 http://corocoro.tv/coroden/current/index.html


「熱血!!コロコロ伝説」が創刊される、との情報を知ったときからこの日をとても楽しみにしていた。まだまだ先のことだと思っていたが、あれよあれよという間に創刊の日を迎えることになった。
 現物を手にとって、まずはしみじみとその重みを感じつつ、自分がコロコロに熱中していた時代に思いを馳せた。
 落ち着いたデザインの包装ケースを開けると、賑やかな表紙の本体や、文庫サイズの別冊付録、特製メタルストラップ(あるいはキーホルダー)が姿を現した。


 本誌の表紙をめくって折り込みページを開くと「人気まんが家直筆サイン色紙大集合!!」のコーナーが目に飛び込む。コロコロの歴代漫画家が描き下ろしたカラー色紙がずらりと掲載されていて壮観だ。コロコロの歴史上で最大の主役である『ドラえもん』の作者、藤子・F・不二雄先生の色紙がないところに一抹の寂しさをおぼえるが、藤子A先生をはじめ、各漫画家さんの現在の絵柄を堪能できて感無量である。
 私は今でもコロコロの創刊号から123号までは連続して保管している(その後の号はパラパラと所有している)ので、今回のVol.1とVol.6に再録されたマンガのほとんどは蔵書で読み返そうと思えば読み返せるのだが、それでも、当時の膨大な作品群から選び抜かれたマンガ達が雑誌の体裁で現在に蘇ったことの意義と熱気を感じずにはいられない。
 この、雑多なごった煮の鍋みたいなところが実にコロコロらしくて魅力的なのだ。再録マンガだけではなく、かつてコロコロで活躍した漫画家によるスペシャル描き下ろしマンガがあるのも嬉しい。




 Vol.1とVol.6に収録された藤子マンガは以下の通り。
 やはり、『新オバケのQ太郎』がまとまったかたちで陽の目を見たのが最大のトピックだろう。『新オバQ』はギャグマンガとして完成度の高い作品で、その絵柄やアイデア、構成の安定度は抜群。確実に面白いのである。

Vol.1(1977〜1978)
●本誌
ドラえもん
のび太放送協会」(FF8巻・PC13巻)
「ムリヤリトレパン」(TC17巻・FF21巻・PC7巻など)
「ゆめの町、ノビタランド」(TC3巻・FF7巻など)


みきおとミキオ
「未来の海水浴」(TC1巻・FF1巻・コロコロ文庫1巻/単行本でのサブタイトルは「水着は海底に」)


『バケルくん』
「一日ゴン太」(TC2巻・FF3巻)


 そのほか藤子関連のマンガとして、『藤子不二雄物語 ハムサラダくん』(吉田忠)、『ドラえもん百科』(方倉陽二)が1話ずつ掲載されている。



●別冊付録
『新オバケのQ太郎(16話収録/てんとう虫コミックス『新オバケのQ太郎』第1巻を文庫サイズにして復刻したもの)




Vol.6(1987〜1988)
●本誌
ドラえもん
のび太王国誕生」(単行本未収録)
「雲の中のプール」(TC14巻・FF20巻・PC14巻など)



(TC…「てんとう虫コミックス」 FF…「藤子不二雄ランド」 PC…「ぴっかぴかコミックス」)

 12月25発売予定のVol.5(1985〜1986)に、藤子不二雄A先生描き下ろし新作『パーマンの日々〜特別編〜』が掲載される模様。おそらく、コロコロに連載を持っていた当時の藤子A先生の状況を記したコミックエッセイだろう。楽しみだ!