「ジャンプスクエア」2月号

koikesan2008-01-07

 4日(金)に「ジャンプスクエア」2月号が発売された。
 今号は藤子A先生の連載コミックエッセイ『PARマンの情熱的な日々』のほか、『こち亀』の秋本治さんによる読切マンガ『時は…』や、藤子A先生と秋本治さんの対談『ぼくらのまんが道』があって、藤子A先生関連のページが多い。藤子ファンとしてはありがたいことだ。


『PARマンの情熱的な日々』第3回では、藤子A先生が「藤子不二雄Aまんが展」オープニングセレモニーのためふるさと氷見へ行った日のことが綴られている。昨年10月から11月初めにかけて当ブログで数回にわたって書いたとおり、私はこの日氷見へ出かけ「藤子不二雄Aまんが展」を観覧し、藤子A先生とお会いしている。そのため、今回の『PARマンの…』では、見覚えのある光景、実際に体験したエピソードがいくつも出てきて、そのときの記憶を刺激されながら心を熱くして読むことができた。当日の記憶を、藤子A先生の筆によるコミックエッセイを読みながら生き生きと蘇らせることができるなんて、実に幸福な体験だ。藤子A先生が本作でレポートされた体験と、自分の体験とが合致していることの喜びは絶大である。


 秋本治さんの『時は…』は、トキワ荘と時間の流れとマンガへの情熱を題材にした作品。トキワ荘のシーンでは手塚治虫先生や藤子両先生、寺田ヒロオ先生らトキワ荘の漫画家たちが登場する。そうやってトキワ荘の先生がたが作中に登場するだけで、無性に心がウキウキしてくる。
 読者アンケートの結果に大きく影響されるであろうジャンプ系の漫画家さんが、アンケートをやらない作品本位・情熱重視の少年漫画雑誌に理想を寄せて物語を結んでいるところが印象深かった。


 藤子A先生と秋本治さんの対談は、対談でありながら藤子A先生がずっと喋っていて、秋本さんは終始それに相槌をうったり質問したりするという状態だった。秋本さんが藤子A先生にインタビューをしているみたいだった。